先週のおかえりモネでは亮君の漁船の安否に皆様、やきもきしたことでしょう。
人々の役に立ちたい、人々の命を救いたいという百音さんの熱意が伝わってきた素敵なストーリーでした。
その中でも浅岡さんのアドバイスの言葉には所謂『人事を尽くして天命を待つ』の意味合いが込められ大変深いものでした。
『人事』には人間にできる事柄、人としてなすべきことという意味、『天命』には生まれたときから定められている運命、天の与えた使命という意味があります。できる事を全てやった後には、天が与えて定められている運命を待つということですね。
私自身も知命を越え想います〝人生は選択と決断の連続だ〟とそして、その時々のために準備(人としての風度:コラムVol.60参照 を高める)を入念にすることが大切なのだと考えます。そして、自ら悔いなく下した選択と決断の先には天命により導かれた新たな〝人生の扉〟が開かれるのだと思います。
もっとも『人事』そのものには、1.自然現象や超自然の事柄に対して、人間に関する事柄 2.個人の身分や能力に関する事柄も有りますので、実社会では2.の人事のほうが気になる方々も多いかもしれません。
病院運営上はいかに一期一会を大切にすることが大切なのかをマネージャーの立場からは日々感じています。ヒトはヒトを通じて組織および自分自身に有益な人材に巡り合うのです。
最後にドラマ内での波浪について一言。
気象の世界で海上気象は大変重要です。しけ等の事故に関わるものから、漁獲高、潮流による船の燃料費等様々な領域で関わります。
今回は、ドラマ内で話されていた「波が5m超えて危ないね」についてです。波の高さは、おだやか(波高:0から0.1mまで)・おだやかなほう(0.1mをこえ0.5mまで)・多少波がある(0.5mをこえ1.25mまで)・波がやや高い(1.25mをこえ2.5mまで)・波が高い(2.5mをこえ4mまで)・しける(4mをこえ6mまで)・大しけ(6mをこえ9mまで)・猛烈にしける(9mをこえる)に区分され、気象予報士試験でも設問によく出されます
船での釣りが趣味の方々は、このあたり十分に留意して大物に挑戦していただきたく思います。 ね! 早川先生!