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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/11/01 

Vol.244  「鳥賊と蛸」

執筆 院長 小林真哉

イカもタコも軟体動物で頭足類に属し墨を吐きます。
共に身を守るために墨を吐きますが、イカはどろどろの墨を自分だと思いこませ分身の役割をさせて逃げるそうです。
タコはさらさらの墨を吐き、拡散させて目くらましにして煙幕の役割をさせるそうです。
同じ墨でもかなり違うようです。

で、何で墨の話?ですよね。
以前から何となく、世の中には多くのイカ墨料理があるのにタコ墨料理が無いのかと疑問があり、調べてみました。どうも流通量の違いが大きいようなのです。タコの墨袋は小さくて水揚げのときにはほとんど墨が残っていない上に、奥まったところに位置しており捌くのに手間が掛かるそうです。また、個々のタコの墨の量は、イカと比べるととても少ないようです。
一方、イカは水揚げのときにも墨が残っていることやコウイカのように大きな墨袋を所有している種類が居ることで墨が豊富で安価で量が手に入るため世に流布されたようです。

更にその豊富な栄養素もイカ墨料理が広まった理由でもあります。
血中のコレストロール・中性脂肪を減らしたり、血圧を下げるなどといった働きがあるタウリンや人体に含まれる水分を閉じ込め、潤いを保ったり、関節をスムーズに動かす材料になるムコ多糖類が含まれています。その他には、黒い色素成分であるメラニンや抗酸化作用がある若返りのビタミンEも豊富です。

足助病院では定期的に男の料理教室を開催して、様々な料理に挑戦していただいています。ウィズコロナの時代に則して、病院と自宅・集会場等をインターネットで結んだ企画を進めています、奮ってご参加ください。
その折には、栄養科諸氏に〝イカ墨料理〟をレパートリーに加えてもらいたいなと勘案しております。

スミにはおけないイカのお話でした。

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