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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/11/15 

Vol.248  「デジタルウェルビーイング」

執筆 院長 小林真哉

ウェルビーイング(well-being)は、「健康で安心なこと、満足できる生活状態」を表す英語です。
となると、デジタルウェルビーイングは、「デジタルデバイスを使うことでユーザーが心も体も健康で幸せな状態になれる」ようにすることです。
我々医療の世界でも、電子カルテの進歩は目覚ましく、業務の効率化が進んでいます。ただ、忘れていけないのは電子カルテの使用者は医療者ですが、情報の源は患者さんであること、患者さんの大切な情報であることです。『ユーザーが幸せな状態になれるように・・・』とありますが、このユーザーは患者さんと医療者の両者であるということです。それとは別ですが、約30年前の研修医時代の紙カルテを思い出します。なんとまあ・・・・・・だったのかと。

でも、こんな膨大なデジタル情報があふれる時代でも、アナログな腕時計が人気です。なぜかと言うと、スマホで時間を見るとついつい他の情報に目が取られてしますのです。だからこそ時間だけを見るシンプルな腕時計が人気だそうです。50の齢を超えるとよくわかる感覚です。
 
またこの情報化社会では、「情報を得ること」は90%が視覚から「学ぶこと」は85%が聴覚からという説もあるそうです。本当の意味で人に興味を持ってもらうには、情報過多へ挑戦し情報量を減らして、違和感を持ち興味を抱いてもらう。それが能動的に調べてもらうことにつながるということのようです。

うーーん。「得る」だけではなく「学ぶ」こと・「学んでもらう」ことが大切なのですね。 
足助病院ブランディングプロジェクトに生かさなくては・・・・・・・    深い。
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