どうにも最近は高級魚となった秋刀魚には似つかわしくない諺に出会いました。
このことわざは農家で言い伝えられているもののようです。
食卓に脂ののったふくよかな秋刀魚がのるような時はお米が不作で貧乏になるということのようです。
このことわざにはしっかりとした理由があり、寒流に乗ってやってくる秋刀魚が豊漁ということは夏の低気温を示します。反対に鰯が豊漁の年は暖流の勢いがあり、暑い夏になるので実りある秋がやってくるという意味です。
秋刀魚の生態は南の暖かい海域で生まれ、成長とともに北上します。成長した秋刀魚は、産卵のため冷たい親潮水域に沿って南下して回遊します。そこが日本漁船の漁場です。このあたりの海流が日本から遠く離れているのだそうです。
実際の2021年漁期最初のサンマ水揚げ状況は10月末現在で統計開始以来史上最低の2020年を下回り、水揚数量は前年同期比の27%減で、史上最低を3年連続して更新する可能性があるそうです。ちなみに今年の鰯は豊漁だそうです。
お米に関しては、2021年産米の作柄概況は単位面積当たりの収穫量を示す作況指数(平年=100)は全国平均で100と「平年並み」で北海道や東北などの主要産地は天候に恵まれて豊作だったようですので良かったです。
もう終了してしまった“おかえりモネ”ではありませんが、海・山・平野全て連動しています。自然の力は凄いです、そして、人智に関しても昔から伝わる諺なども時空を超えて共通していることに感動します。
そういえば、身近にいる早川名誉院長もおっしゃっていましたね。
『最近、狙った魚種以外がよく釣れるんだわ』と
これもまた海流等の自然の影響なのか、早川先生の腕前のせいなのかは定かではありませんが(笑)