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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/12/09 

Vol.255  「カルパッチョかマリネか?」

執筆 院長 小林真哉

先日の朝、出張先から職員とPCでZoom(遠隔会議のコンピューターソフト)会議をしていた時のお話です。
院長室の前室から各職域の職員が交互に入れ替わり業務連絡・決裁をリモートで行っておりました。その途中、不意に扉が開く気配がZoom先であり職員が何やら話しています。病院は組織上、院長との会議は優先順位が高い訳ですが、それをものともしないお方の案件です。
もしや・・・と思いましたところ、やはりそうでした、我が尊師早川名誉院長の登場でした。

PC画面斜め上方より早川先生が登場
「おはよう。あれ院長、どこから? 安城更生病院から・・・ちなみに今日は病院に戻るのか?あのな、魚のマリネ冷蔵庫入れとくからな。事務の子に言っとくわね」 
と、なにやらパックを見せて去っていかれました。
帰院してから、直接お聞きしたところ嬉しそうにスマホの写真を見せながら
「昨日の釣果! ヒラメ! すごいだろ! さばいて料理したからな!」
とのことでした。ご自宅で好評だったので可愛い後輩におすそ分けということです。
夕食に頂きとても美味でした。釣りは実益も兼ねるなかなかいい趣味です。

ちなみに皆様、マリネとカルパッチョの違いはご存じですか? マリネは調理法を表す言葉で、カルパッチョは料理名・メニュー名のことです。カルパッチョは、元々ヴェネツィアの牛肉料理名ですが、日本では魚系の料理が多い印象ですね。
カルパッチョという名前は、イタリアの画家ヴィットーレ・カルパッチョの名前に由来していて、彼が描く絵画は鮮やかな赤色が特徴的だったので、牛肉の赤色に掛けて名づけられたようです。

となりますと、今回は早川先生が御自ら
「ヒラメをマリネしてカルパッチョにした」という訳です。
職員一同がかつて退職時にお送りした包丁で・・・

※マリネとは、肉・魚・野菜等を、酢やレモン汁などからなる漬け汁に浸す調理法
 料理名をいうこともある。
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