「今年の漢字」と言えば、毎年12月12日に1年の世相を表す漢字一字を京都・清水寺貫主の揮毫により発表されるものです。
ちなみに、12月12日は〝いい字一字〟と読み解き「漢字の日」とされています。
「今年の漢字」の揮毫は格式高く、清水寺貫主様により執り行われます。縦150㎝×横130㎝京都府産黒谷和紙に直径5.5㎝の広島県熊野産牛耳兼毫筆を使用し、奈良県産墨を用いてしたためます。ちなみに2020年の今年の漢字は〝密〟でした。2021年は何になりますでしょうか? 楽しみです。(コラム掲載は発表後ですね)
実は気象の世界にも「今年の漢字」がありますのでご紹介いたします。日本気象協会所属の気象予報士123名に調査を行い決められます。
2021年12月6日に発表されました。今年は「変」が1位となりました。ちなみに2位から5位にはそれぞれ「雨」「災」「暑」「豪」が選ばれています。
選考理由には、例年通りではない“おかしな” 気象・気候ということ、気候変動研究者の真鍋淑郎氏のノーベル物理学賞受賞や、防災情報・気象情報提供体制に大きな変化があったことなどが挙げられています。ちなみに過去の漢字は2017年:雨、2018年:災、2019年:台、2020年:雨となっています。
2021年は変動・変化からの「変」の字でしたが、2022年は変革につながるように様々に思慮を巡らす師走です。
気象に関わる「今年の漢字」は日本唯一のお天気を司る神社(※気象神社)に奉納されるようです。
※気象神社の詳細はコラム Vol.235 ご参照ください。