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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2021/12/23 

Vol.259  「ダンシング・クイーン」

執筆 院長 小林真哉

先日、足助病院に隣接する特別養護老人ホーム巴の里で感染対策を十二分に考慮したクリスマスコンサートを職員と共に行ってまいりました。
曲目は以下の11曲です。

1: ラストクリスマス
2: Stand by me
3: Tears in Heaven
4: やさしさに包まれたなら
5: ムーンリバー
6: 糸
7: クリスマス・イブ
8: いとしのエリー
9: 卒業写真
10: ダンシング・クイーン
11: PRIDE

1/2/4/5/7/8/10/11は私がSax演奏と一部職員ギターの合奏、3/6/9は職員のギター独奏でした。
聴衆はその時のデイサービス利用者さんとショートステイ中の利用者さんでした。
最近、慰問と称して院内外で演奏させていただいておりますが、〝想う医療〟を掲げておりますので楽曲も聞く人に合わせるのが基本です。
昭和歌謡や演歌が多くなる傾向がありますし、お聞きになる方々も喜んでいただけます。
となると、今回の選曲は少々POPで大丈夫かなと勘案しておりましたが、施設職員の軽妙な司会の元、演奏会が始まり齢80を越えるお兄さま方、お姉さま方がニコニコ、ノリノリで楽しんでいただきました。
そんな中、最もうけたのはどの楽曲だと思いますか?

そうなのですあのABBAの名曲ダンシング・クイーンだったのです。
歩行器を前にお姉様が右手を高々と挙げて満面の笑顔で
『先生! 最高!』と叫ばれました。
職員と共に日々練習してきた甲斐がありました。
更に演奏会が終わり各々お部屋に戻られるときには
『なんだか、私、肌がつやつやになって若返ったわ!』
『足の痛みが軽くなったわ!』 なんて皆様、お話しながらでした。
歩行器を押す早さもいつになくスタスタと、正にダンシング・クイーンでした。
なんとも心洗われるほっこりした師走のひと時となりました。

※ダンシング・クイーン
スウェーデンのカール16世グスタフ王とシルヴィア・ソマラート王妃の結婚式祝賀会のTV中継での演奏されたABBA(アバ)の世界的ヒット曲。
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