MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/07/04 

Vol.26  「梅雨と蝉時雨」

執筆 院長 小林真哉

蝉時雨:たくさんの蝉が鳴いているさまを時雨の降る音にたとえていう語。
[季]夏 (参照:大辞林)

いい響きの言葉ですね。
気象の世界では時雨とは晩秋から初冬にかけて、日本海側を中心に降る通り雨のことで、しぐれる日はとても寒く冷たい雨になります。
真夏の蝉の事象を冬の気象事象になぞらえて表現するのは日本が四季を持つ気候の国だからですね。
日本語の美しさついでにもう一つ。
猛暑が続く水無月(旧暦の6月)の異名は常夏月(とこなつづき)、風待月(かぜまちづき)、鳴神月(なるかみづき)、涼暮月(すずくれづき)、蝉の羽月(せみのはづき)です。ここにも蝉が出てきていますね。
さて梅雨と蝉ですが、一般的に梅雨明けが近いと蝉が鳴き始めると言われます。
蝉は気温が25度以上の熱帯夜が続いたりすると土の中から出てきて羽化するそうです。
しかし、こんな異常気象ではタイミングが難しいのではないかな・・・と心配します。
我々も暑い夏に合わせて、夏蒲団・薄い上着等の羽化を始めて体調管理して今年もくる酷暑を乗り切りましょう。
コラム一覧へ戻る