140年以上前の明治9年に成人年齢が20歳とされましたが、令和4年4月1日から成人の定義が変更されます。
2020年の日本人の平均寿命は男性が81.64歳、女性が87.74歳なので、
人生100年時代を迎えての変更は、責任ある大人としての人生の期間が長くなることを意味します。
世界的には成人年齢は18歳とするのが主流で、日本でも平成28年の公職選挙法改正で選挙権が18歳に引き下げられました。そのような社会的な潮流から若者に早く社会参加してもらい社会貢献してもらうために、18歳以上を責任ある大人として扱うことに成ったわけです。
日本人の平均寿命を少し復習してみると、縄文・弥生時代15歳前後、平安時代30歳前後、江戸時代38歳前後そして明治・大正時代は44歳前後という資料がありました。となりますと、明治時代は20歳で成人して約20年間社会人としての責任を果たし天寿をまっとうした訳です。現代を鑑みると少なくとも18歳~80歳までの60年間以上責任を負う訳です。改めて調べてみると色々考えられさせられます。
色々な権利もこの春からは18歳から親などの同意を得なくても可能になります。
例えば、クレジットカードやローン契約・有効期間10年のパスポートの取得・国籍選択・公認会計士や司法書士などの資格の取得等です。
因みに、飲酒や喫煙、それに競馬や競輪などの公営ギャンブルは、従来どおり20歳未満は禁止です。
あと老婆心ながら、社会人の責務の一つの納税の義務は、働いて給与を得れば何歳でも支払い義務がありますのでご注意を!