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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/01/24 

Vol.265  「ボーナスとオーナス」

執筆 院長 小林真哉

ボーナス(賞与)の話題はいつの時代も巷で話されます。
額の多少がかつては話題になりましたが、コロナの時代に入り支給されるのだろうか、されないのかがシビアな話題になっています。
皆様も、職業人としてプロとして正当な対価を得たい想いは同じだと思いますし、ご家庭で待つご家族も色々と心待ちでしょう。そのような心配のないアフター・ウィズコロナの時代であってほしいと病院経営者の端くれとしても切望します。

さて本日のボーナスのお話はお金ではなくヒトについてです。
表題の〝人口ボーナス〟ご存じですか。
〝人口ボーナス〟(英語: demographic dividend)とは、総人口に占める働く人の割合が上昇し、経済成長が促進されることです。逆に少子高齢化が進み、生産年齢人口(15~64歳)に対する従属人口(14歳以下の年少人口と65歳以上の老年人口の合計)の比率が上昇して経済成長を妨げることを〝人口オーナス〟(onus)といいます。

日本の〝人口ボーナス〟時期は1950年代から1990年代半ばまででした。
高度経済成長期に該当しますが、一度終わると二度と来ないといわれています。
世界を見渡すと現在、〝人口ボーナス〟に該当する国としては、インド、フィリピン、イラン、ナイジェリア、インドネシアなどが挙げられます。

昨年から足助病院にもインドネシアから介護人材として仲間として加わってくれています。当地域の寒い冬を乗り越え一歩一歩職場に溶け込み、利用者さんに馴染んできています。気候・食習慣・宗教の違う異国の地・日本で頑張ってくれている職員に頭が下がります。末永く共に働けることを願っています。

ちなみに、インドネシアでは断食明大祭前には労働者に対してボーナス(賞与)の支給が義務付けられているそうです。
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