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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/02/14 

Vol.271  「まだ? もう? 60年」

執筆 院長 小林真哉

60年という年月は、「まだ」なのか「もう」なのかは個々人の時間軸が決めます。
今日のお題は60年経ったTV放送について触れます。
日本でテレビ放送が始まったのは1953年(昭和28年)とされています。
そして、今から60年前の1960年にカラーテレビ放送が始まったので、1964年(昭和39年)の東京五輪はカラーで見た人と白黒で見た人が居た訳です。1970年にはほぼすべての家庭にテレビが普及し、放送は全面カラー化となりました。2000年(平成12年)にはBSデジタル放送が開始され、2014年(平成26年)からは4K,8Kの時代となりました。

テレビ機器も大きく進化しまし、画面が四角い4:3のブラウン管から横長の16:9の液晶の薄型へ、放送もアナログからデジタルに進化しています。
そのほかも色々ありますよ。テレビに近づいてつまみをガチャガチャ回す時代から、寝転びながら遠隔操作のリモコンへ。画面の鮮明さもフルハイビジョンの207万画素から4Kの829万画素から8Kの3,300万画素へと極めて繊細な描写が見られるようになりました。

ちなみに、4K映像は解像度3,840×2,160ピクセル、約829万画素相当で、フルハイビジョンの4倍の画素数からなり横方向のピクセル数が約4,000ということから4Kと呼ばれていますがその上の8Kはフルハイビジョンの16倍にあたる7,680×4,320ピクセル、約3,318万画素は8Kと呼ばれています。
16Kではありませんね、横方向のピクセル数が約4,000/8,000が由来のため4K/8Kなのです。8Kの場合だとそのまま裸眼で見ているのと映像との見分けがつかないほどの精細さです。

とはいえ、TV人気も減少気味です。国民生活時間調査2020によると平日の1日に少しでもテレビを見る人の割合は79%と、2015年調査の85%に比べ減少して1960年の調査開始以来、初めて8割を切りました。
一方、インターネットを利用する人は、16~19歳は80%、20代は73%で、若者ほどネットの利用率が高く「テレビ離れ」が激しくなっています。ネット動画配信の勢いは凄くて、若者世代ではテレビとの利用が逆転することは近い将来確実視されています。

正にこれからは個々が選ぶ時代が先鋭化されてくるのです。
病院も同じです、地域の方々に選ばれなくてはいけませんね。精進!

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