金曜日の朝の院長室での出来事です。
『おはよう。マリネ食べるかい?』
前日の釣果をマリネにして小分けにしたタッパー満載のクーラーボックスを肩に提げた早川名誉院長の登場です。
小林 『いただきます、それと先日のひらめのカルパッチョの容器お返しします』
まあ、マリネなのかカルパッチョなのかは既掲載のコラムVol.255に譲ります。
早川 『青物なので早めに食べてよ』
小林 『さばですか?何ですか?』
早川 『何を言ってんの! はまちですよ! は・ま・ち! こんなに大きな!』
小林 『ほっ? はまちは青物でしたか?』
早川 『そうだよ、サンマ・マグロ・ブリといろいろあるの!』
と先日のマリネ・カルパッチョ論争の返り討ちにあいました。
流石に週1ペースで釣りをやっている早川先生はよくご存じでした。
そこからいろいろ掘り下げるのが私の悪い?癖で、今日は魚と色についてです。いわゆる青物はアジやサバ、ブリやヒラマサなど背の青い魚の総称です。
ただ、釣りのときの青物は、ブリやヒラマサ、カンパチ、ときにはマグロやカジキなどの大型魚を指すそうです。となりますと、釣り人の青物狙いとは大物ねらいということみたいですね。早川先生も大きなはまちをあげたのでしょう。
ちなみによく耳にする赤身の魚、白身の魚はその意味の通り個体表面の身の色ではなく、魚の筋肉の色によるものですが、これから美味しく食卓に多く上がることがある鮭は赤身魚ではなく、実は白身魚という事実を皆さんはご存知でしたか?どうも魚の分類は筋肉や血液中に含まれるタンパク質(ヘモグロビン・ミオグロビンで分類するので見た目と違ってくるようです。赤いヘモグロビン・ミオグロビンの多少で赤白に分けます。で、サケは食べているエサに含まれるアスタキサンチンが身の赤さの元なので、タンパク質からの分類だと白身になるそうです。あーだのこーだと早川先生と議論していましたら、傍らに居たフランス語が堪能なこだわり派のS先生が加わりました。
『ん?マリネとカルパッチョ?フランス語とイタリア語の違いじゃないか』と
足助病院の昼下がりのひと時の風景でした。