かつてのコラムVol.203 『あらためて雲』で10種雲形を取り上げました。
先日のコラムVol.273ではひこうき雲に触れました。
また、お魚ネタはVol.255「カルパッチョかマリネか?」以下、早川先生の釣り・料理に絡んでいろいろ掲載しております。
今日はその雲とお魚を関連着けてのコラムといたしました。
主役の雲は「巻積雲」とよばれる雲で上空約5,000~12,000mぐらいにあります。
見た目の俗称で魚の名前がついています。
いわし(鰯)雲:イワシが群れになって泳いでいるみたいだから
さば(鯖)雲 :サバの背紋にも見えることから
うろこ(鱗)雲:魚のうろこみたいだから
春や秋の天気の変わり目によく見られ、秋の季語にもなっています。
因みに英語でも巻層雲と高層雲はmackerel sky(マクレル・スカイ)と呼ばれています。マクレルは和訳すると“さば”です、世界共通とはなんだか不思議な感じですね。
さて、上記の雲さん達にも観天望気があります。
天気の変わり目を知らせる雲としての「いわし雲が出たら、3日のうちに雨」です。
天気の崩れを知らせ、雲間が狭いほど雨が近いとされています。
気象学的な道理としては、低気圧にともなう温暖前線の接近に伴い、この雲があらわれ、天気は下り坂になります。
お魚の名前の付いた雲は天気が急変を予見する雲なのですね!