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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/07/11 

Vol.28  「前線」

執筆 院長 小林真哉

最近、前線というフレーズよく耳に目にしますよね。
そうです、「梅雨前線が北上し・・・地方が梅雨に入りました、前線が活発化し大雨・土砂災害に注意してください」というフレーズです。
今日は前線について少し触れてみます。
大辞泉では戦場で敵に直接向かい合っている所、戦闘の第一線とか仕事や運動などの第一線などの記載があります。

気象の世界では寒気団と暖気団との境界線で風向、風速の変化や降水を伴っていることが多いと定義されます。
前線はその動きと構造によって温暖、寒冷、閉塞、停滞の4種類に分けられます。
前線そのものは2つの気団が接触したときに生ずる不連続面が地上と交わる線ですが、実際は前線帯と言って2つの気団の境界の一般に100km以上の幅を持つ領域があります。
梅雨前線はその中の一つで、春から盛夏への季節の移行期に日本から中国大陸付近に出現する停滞前線で一般的には、南北振動を繰り返しながら沖縄地方から東北地方へゆっくり北上するとされています。(気象庁HPより)
梅雨の時期には、オホーツク海方面にオホーツク海高気圧、日本の南に太平洋高気圧があって、日本付近に前線が停滞する気圧配置なので前線が動かなくなり停滞前線となるわけです。
その前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込むと上昇気流となり雲が出来て大雨が降るという道理なのですね。
改めて書いてみるとニュースで言っていることばかりですね。

様々なことを、少し掘り下げて考えてみる(かつての理科の教科書に書いてありましたわ)ことは頭の体操になって認知症予防にもなりますね。
僕自身は各種の講演会で、よく言わせてもらっています「食べること・動くこと・そして興味をもつことこれが健康寿命をのばす王道だと考えています」と。
我々足助病院は来るべく超高齢化社会(高齢化社会は既に到来)の医療の最前線に立つという気概で日々、様々な事柄に興味をもち行動しています。
皆様もご一緒に楽しみながら年をとっていきましょう。
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