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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/03/17 

Vol.280  「春の嵐」

執筆 院長 小林真哉

ある早朝の病院駐車場がなんだか見慣れない様相でした。

駐車場整理に使用しているいわゆるコーンがあちらこちらに散逸していたのです。
「えーっ、いたずらかな」と一瞬頭をよぎりましたが、ふと未明の大雨に気づきました。
「そうだ、朝方の大雨と風が原因だな」 と合点がいきました。

早朝に出勤されている清掃の業者さんの手助けを借りながら元の位置に戻している間にも、「“コーン”ってなんでそう呼ぶのかな?アイスクリームのコーンと似ているからかな・・?」と思いを巡らせの作業でした。皆さんはご存じでしょうが、コーンは英語のCone:円錐の意味からきていてあの形から命名されています。

どうも、駐車場荒らしの犯人は猪ではなく春の嵐だったようです。
春先に吹く強い風で北からの冷たい空気と南からの暖かい空気がぶつかり極端な空気の温度差が生じ温帯低気圧が発生し大きくなると爆弾低気圧とも呼ばれ強力になります。爆弾低気圧は、春から初夏頃にかけての日本海で見られる事が多くあります。

ちなみに春一番とは2月から3月の半ば、立春から春分の間に初めて吹く南寄りの強い風のことで春の嵐とは別物ですのでご留意をお願いします。

三寒四温・春の嵐と確実に春はやってきています。
コロナに関してはまだまだ終息には程遠い第六波ではありますが、こちらも確実に減ってきています。何とか、早々に終息を迎えていてほしいものです。いずれにしても、感染対策をしっかりと行い可能な限り第3回目のワクチン接種を行い(今、足助病院のワクチン接種はお待たせせずに予約が取れる状況です。ぜひ、ご利用ください)

“春眠暁を覚えず”といいますが、一方、“春宵一刻値千金”とも言いますので、来るべく春を有意義に過ごしたいものだと思うコラムとなりました。

※春眠暁を覚えず
春の夜は短い上に、寝心地がよいので、夜が明けたのも気づかずに眠り込んで目が覚めないということ

※春宵一刻値千金
春の夜は気候も温暖でこころよく、そのすばらしさは、短い時間が千金にも値するということ

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