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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/03/24 

Vol.281  「解氷予想」

執筆 院長 小林真哉

ん? 院長の漢字の変換ミスか? 
「開票予想が普通ですけど」なんて反応はないのでしょうが、今日は春の訪れを告げる自然現象のお話です。

〝氷が生まれる川〟とも称される日本最北の全長256kmで南北に流れる〝天塩川〟をご存知でしょうか。は極寒の地道北に在り摂氏マイナス27度にまで気温は下がります。そんな折に、川は結氷してさながら氷の一本道のようになります。

しかし・・・流れている川が凍るメカニズムはどうなっているのでしょうか?
その答えは〝氷が生まれる川〟のネーミングにあります。
外気温がマイナス30度近くになると、水温がマイナスの状態の水が一時的に存在します。マイナス0.1度の水は非常に不安定で流れる過程で川底の石にぶつかると相が変化して氷に変化する訳です。そして川底に氷が溜まり、ある程度の大きさになると水面に浮かび上がってきて塊を形成する訳です。
その様子は正に川床から〝氷が生まれる〟の様相です。

さて、表題の解氷予想です。
毎年春が近づき3月20日前後になると氷が解けて下流に押し流され始めます。その氷の解ける時期を解氷日といい、地域では春の訪れを告げる現象として大切にされています。この解氷を予想するクイズで天塩川の解氷日時を正確に予想できた方には豪華賞品が授与されるそうです。
少し勉強してトライするのもよろしいかもしれません。

個人的には氷の一本道となった天塩川を訪れたいものですが、川が流れる北海道の上川北部地方は内陸部に位置して冬の最低気温はマイナス30度になるそうなのでハードルが高いですね!

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