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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/05/26 

Vol.298  「気圧の記号」

執筆 院長 小林真哉

コラムVol.266:VじゃなくてKで景気の回復関連でV字回復” “L字回復” “K字回復”に触れました。
これらは全てアルファベットの形に由来して上昇するか・変わらないか・上昇と下降が併存するかを表したものです。
そんな時ふと思い出しました符号があります。
皆様はほとんど目にしたこともないでしょうし、目にする機会もないかと思います。少し、ご紹介いたします。

気象の世界には実はあるのです! 天気図の中の天気記号の一部です。
正式には国際式天気記号:気圧変化傾向です。簡単なものはかつて理科で習ったことと思います。
正式なものは※図1に示しますが、風向と風速・気温・現在天気・全雲量・下層雲形・上層雲形・中層雲形・気圧変化量・気圧変化傾向・過去の天気・下層雲形が様々な記号で表現されています。

その中の気圧変化傾向(図1の右側中段‐15の下にあるレ点の逆の様な記号ですね)がありますが、更にはそれぞれの項目が10-20以上に細分化されています。
気象予報士の試験では100点満点中に2-3点の配点しかありませんが、これらの記号は全て読み取れることが求められます。
勿論、完璧に暗記してあれば確実な得点源となる訳です。

今回取り上げた気圧変化傾向は※図2のように解釈されます。
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※図2の5や6のような変化はV字回復・L字回復によく似ていませんか?

もっとも気象の世界では同一場所で同時に気圧が上昇下降することはないのでKの形のようなK字変化はないですね。

足助病院は図2の1の〝上昇後一定/上昇後緩徐上昇〟を目指し精進します。
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