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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/06/13 

Vol.303  「カレーライスの作法」

執筆 院長 小林真哉

前出のコラムで食事の食べる順番について触れましたが、ライスとルーが同一のお皿に盛られているカレーライスではいかがなものかと考え少々深入りしてしまいました。
どうもカレーを食べるときは、なるべくお皿を汚さないのが基本のマナーようです。
卵掛けご飯のようにクルリクルリと混ぜ混ぜにするのはなるべく遠慮したほうがよろしいようです。確かに納豆ご飯も上手にご飯に乗せて食べたほうがお茶碗は汚れませんね。

「う―ん!めんどうくさい話だな!好きに食べさせろ!」と思われる御仁は少々、ご容赦、さてクイズです、どこから食べ始めたらお皿を汚さずに食べられるのでしょうか?

一説によると、ご飯とカレーの境界の中心から空洞を食べ広げていくと混ぜる必要がないとのこと。ちなみにカレールーをスプーンにすくってご飯にかけるのは間違いだそうで、真っ白なご飯をスプーンに乗せて、カレールーをつけて食べるそうです。
しかし、色々トッピングして楽しむのもカレーライスの醍醐味ですし、当方は納豆トッピングをマストとしていますので自然と混ぜ混ぜしてしまいます。

少々深堀したら上記のような作法が出てきましたが、ご自分の好きなように美味しくお食べになり、ご家庭の場合はご自分でお皿洗いをするのが一番いいのではという結論に至りました。

蛇足になりますが、カレーの本場のお国では手で食べるので自然と端から食べ進めるようです。手で食べるにはいくつかの理由があるようです。われわれ日本人もおにぎりや焼き芋は素手で食べますね。お箸やフォークは使わないですね。あの触感・温かさがなんとも食欲をそそるのも事実です。

指をつかうと、その人がいちばん美味しく感じるように温度を調整することができるというのが一つ目の理由で、二つ目は素手で食物の感触を味わうことで、食べる準備を五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)で感じ取るそうです。うん、奥が深いですな!

医療の世界でも基本は手です。 
我々は皆様を 『手当て』するのですから・・・

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