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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/07/04 

Vol.309  「キキクル」

執筆 院長 小林真哉

気象コラム(気温上昇)、健康コラム(熱中症・食中毒)と啓発系コラム3部作の防災編です。
振り返ってみると、毎年、この手のコラムを掲載しています。私自身のパラレルキャリアーの気象予報士・防災士も皆さんのお役にたっていますでしょうか。

さて本日のお題は〝キキクル〟です。
ご存じの方、ご覧になった方、利用している方は多く見えると思いますが改めてご紹介いたします。

従来から防災情報をより見やすく使いやすく認知してもらうために気象庁は、〝危険度分布〟を告知していました。
気象庁ホームページで公開していますし、TV/PC/スマホ等で見かけたことがあると思いますが、雨による災害の危険度を5段階で色分けして地図上にリアルタイム表示したものです。

この〝危険度分布〟の愛称が公募で決まった〝キキクル〟です。
「危機が来る」がもとで、危険が迫っていることが分かりやすい、文字数が少なく視認性に優れるなどが選考理由とされています。言葉使いが巧みですね。
・大雨警報(土砂災害)の危険度分布  ⇒ 土砂キキクル
・大雨警報(浸水害)の危険度分布   ⇒ 浸水キキクル
・洪水警報の危険度分布        ⇒ 洪水キキクル
上記の3つがありますので、自分の居る環境や向かう目的地の状況と照らし合わせて利用して自らと周りの人の安全に役立ててください。
 
2022年6月30日13時からはより視認性の高い〝キキクル〟に改良されました。元々、災害の危険度を地図上で5段階に色分け(白・黄・赤・薄紫・濃紫)していましたが大きな災害の発生や切迫を示す色として最も危険度が高いとして土砂災害や浸水、洪水などの災害が発生している、もしくは切迫しているような警戒レベル5相当の状況の「災害切迫」を示す「黒」を新設しました。
その前の「紫」の段階までに安全を確保することが重要となります。

今まで経験することのなかった異常気象の出現により、更に危機感を伝える発信が必要となったということです。元々の紫自体が非常に~極めて危険な警戒レベル3-4であったわけですから黒色をみたら本当にまずいのです。

〝キキクル〟の情報を的確に習得し〝大雨警戒レベル〟一致させましょう。
備えあれば憂いなし!日頃の準備が大切です。
知識を整理してより効率的に情報を得ることがとても大切です。

有用な情報は皆さんで共有しましょう!
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