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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/07/25 

Vol.31  「救急車」

執筆 院長 小林真哉

1933年(昭和8年)3月12日、日本で初めての救急車が走り25人の患者さんを搬送したそうです。
世界では1899年にシカゴのミハエル病院で最初の救急車が使われたのに始まるといわれています。
日本での救急業務は、昭和8(1933)年に横浜市の横浜消防署にキャデラックの改造救急車が配置されたのが始まりだったのですね国産ではなかったのですね、時代を感じさせます、高度経済成長の前だったのですね。
翌9(1934)年には名古屋市の中消防署が、救急業務を開始しているらしく愛知県は導入が速かったわけです。

それから約90年近くになろうとする、平成 29 年中の救急出動件数(消防防災ヘリコプターを含む。) は、634 万5,517 件(対前年比 13 万 1,889 件増、2.1%増)、搬送人員は 573 万8,664 人(対前年比 11 万4,630 人増、2.0%増)です。
救急車による救急出動件数は 634 万2,147 件(対前年比 13 万2,183 件増、2.1%増)、 搬送人員は 573 万6,086 人(対前年比 11 万4,868 人増、2.0%増)で救急出動件数、搬送人員ともに 過去最多となっているのが現状です。
足助病院でも年に数回、救急隊員の方々と症例検討会で意見交換をしています。
最近の検討会では、搬送そのものにかかわるディスカッションが出るようになってきました。
具体的にはご自宅で最期を迎えたい方々に対する救急依頼です。
事前に十分の相談・説明・理解があっても実際はいざという時、救急を依頼してしまうことはありますし当然のことかと思います。
そのような時、在宅医・訪問看護ステーション等のかかわりがあればかなりスムーズに事は運びます。
いわゆる看取りの世界です。当院でも少しずつ展開していますが、人的な問題等もありまだまだ道半ばです。
しかし、当院医療圏の開業医の先生方は、在宅医療にとても造詣が深く積極的にかかわられています。
そのような先生方に教えられ支えられ我々も成長できたらと勘案しています。
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