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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/07/07 

Vol.310  「7月7日」

執筆 院長 小林真哉

「院長、今日のコラムネタは七夕ですか」との声もあろうかと思いますが、少しばかりすらして七夕からのそうめんにも触れてみましょう。
そうめんを糸にみたてて機織が上手になるようにとか、小麦は毒を消すといった言い伝えから健康祈願で七夕に食べる風習があったようで、そうめんと七夕は関連ありです。

そんなわけで、「7月7日は何の日?」と聞かれたときに
「織姫・彦星が年に一度会う七夕だけど、実はそうめんの日でもあるのだよ!」 と言うと一目おかれること間違いなしです。

さて、そもそもなぜ“七夕(たなばた)”なんでしょうか?
中国最古の詩集「詩経」に七夕伝説【織女(しょくじょ)」と彦星「牽牛(けんぎゅう)の物語」があります。日本には棚機女と呼ばれる乙女が水辺の機屋(はたや)で神のための着物を織って豊作を祈るという伝記があります。その二つが融合した際、機屋の織り機の名前が棚機(たなばた)だったので七夕(しちせき)の漢字に和語の“たなばた”が当てられたと考えられています。

私ども男連中は七夕と言えば、短冊に願い事を書く的な単純なイベントの感がありますが、実は奥深く笹飾りにはたくさんの種類があり、短冊を含めそれぞれ込められる願いも異なる“七つ飾り”があるのです。ちょっと復習してみましょうか。

短冊では、学問や書、文芸の上達などを願うのでよく書かされたのです。
折り鶴は言わずと知れた、健康長寿や家内安全を願ったものです。
吹き流しは織り糸を表し、裁縫の上達を願うので女の子には大切かも。
ん?今の時代、性別は関係ありませんね。
投網はわかりやすいです、大漁祈願です。
紙衣(かみこ)は紙を着物の形に折ったもので、裁縫の上達を祈願したものです。
巾着は当然、蓄財を願い無駄遣いを戒める意味です。
くずかごには倹約の意味があるそうです。

今年は少し落ち着いて七夕飾りを見てみませんか?

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