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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/08/18 

Vol.319 「フォーカシング・イリュージョン」

執筆 院長 小林真哉

「フォーカシング・イリュージョン? ややこしい概念を見つけてきましたね」
と職員につっこまれそうですが、少し解説してみます。
フォーカシング:今一歩深く自分の想いに触れるというカウンセリング概念です。
イリュージョン:直訳は幻影、幻想、錯覚です。

ノーベル経済学賞受賞者の心理学・行動経済学者であるダニエル・カーネマン(アメリカ)が提唱した言葉で、「何かの判断を行うときに、自分が注目する要因が持つ影響力を実際以上に重要視する傾向」と定義されます。
例えば「〜すれば幸せになれるはず」というような、ある特定の状態に自分があれば幸せになると思い込むようなことを言います。

「むむ! なんだか小難しい!幻想のこと?妄想のこと?」とのお言葉がちらほら。

ただ、こんな良い素敵な解釈のコメントがありました。
『幸せの感情が〝思い込みから生じる幻想〟であるならば、
自らその幻想(幸せの感情)をより多く作り出すことができる』

そうです、“幸せは自らが選び運んでくるもの”なので、
マイナス思考か、幸せ(プラス)思考かで、人は全く違った人生を歩むことになるのです。

なるほど、考えようによっては究極のプラス思考です。

日常的によく言われる「気の持ちよう」ということでしょうが、個々の人生観・観点にとても左右される概念ですね。

皆様、“幸せは自らが選び運んでくるもの”ですよ!

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