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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/07/29 

Vol.32  「コラム 百編に想う」

執筆 院長 小林真哉

「院長 コラムが百編を越えますよ」
職員の何気ない一言。ん? 決して何気なくはありませんね。

発案は僕かもしれませんが、大切に育てているのは彼を中心に職員と投稿してくださる人たちです。
そこでピピっと感じたのです。彼が敢えて百編にこだわったのは百がたくさん・多いことを連想させる漢字だからだと。
日々、コラムネタには敏感な僕には大好物でした、百で書こうと感じたのです。

百という漢字は、我々の医療の世界でも百日咳があります。咳が百日ぐらい長期間続くことから命名されたとされています。
また、「一日に少なくとも百回は深呼吸しましょう」という深呼吸により神経の高ぶりが治まり、脈拍・血圧が落ち着かせ、筋肉の緊張が下げて動脈中の酸素が増加させる「百吸」と言う健康法もあります。
(百回の深呼吸は意識してなかなかできるものではありませんね。でも、僕はやってますよ。なぜなら、管楽器であるサックスの練習をしているからです。)

そんなわけで、今日は漢字の百について掘り下げてみました。
漢字の百は音読みで「ヒャク」訓読みが「もも」ですが、「もも」ご存じでしたか?
さらにいろいろ調べていたら「九十九(つくも)」は「次百(つぐもも)」が転訛した言葉だということを知りました。
次が百=九十九ということですが日本語は面白いですね。

そして、気象の世界では百葉箱があります。
皆さんも小学校にあったのではないでしょうか?あの側壁に枠がたくさんある白い高床式の箱ですね。
外観のたくさんの枠の見た目から百葉の名称がついたとの説があります。私も先日、稲武で開業されている先生にご挨拶に行った際、久しぶりに目にしました。
少し調べてみたのですが、その百葉箱は、気象庁が降水量、気温、風向、風速、日照時間を測定するために設置した、愛知 51071 四 稲武 イナブ なのだと思います。(写真を撮り忘れたのが残念)

百から始まりとりとめのない話となりましたが、近年よく言われている言葉に「人生百年時代」があります。
足助病院で診療していますと実感します。先日外来診察した自立したご夫婦の合計年齢は190歳でした。
皆さんも平均寿命百歳ではなく、健康寿命百歳を目指してがんばりましょう。我々も様々な形でお手伝いさせていただきます。

まずは、百年草(ホテル、フレンチレストラン、足助ハムのZiZi工房、ベーカリーバーバラはうす、日帰り入浴などの機能の他、社会福祉協議会による介護デイサービス施設も兼ね備えた福祉と観光をミックスさせた新しい形の施設。当院の患者さんも多くの利用者がみえます)に行って「百吸」から始めますか。
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