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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/09/22 

Vol.328 「温水洗浄便座」

執筆 院長 小林真哉

「へっ? “ウォシュレット”のことでしょ」と職員からの突っ込み必然ですが、
“ウォシュレット”はれっきとしたTOTOの商品名です。商品名が固有名詞のようになって流布している現状はとてもすごいことです。興味津々で早速、コラムにしてみました。

歴史を紐解いてみますと、世界初の温水洗浄便座は、アメリカンビデ社の「ウォッシュエアシート」です。日本には1964年にTOTOが輸入販売しはじめたようです。
ちなみに、国産は伊奈製陶(INAX、今のリクシル)の1967年発売の「サニタリーナ61」が初です。ところが“ウォシュレット”の発売・ヒットは1980年、となると約15年余りのタイムラグがあるのです。

その一つ目の理由は、あの絶妙にヒットする設定温度の安定化や流水角度の適正化が難しかったからです。私は消化器内視鏡医だからよく知っています、おしりは人それぞれ千差万別です。その対象にすべて快適にヒットするのは並大抵ではないはずです。二つ目は宣伝方法の難しさです。当時はまだトイレ=排泄のイメージが強く、あまり表立って話題にしにくかったからだそうです。
私は医師ですからおしっこもうんちも含めて排泄の大切さ・健康指標としての大切さを認識していますが、昔は臭い・汚い的なイメージが先行していたのでしょう。

現代社会では、「トイレを見れば、その会社がわかる」とまで言われ、トイレの清潔さはその組織の規範を示しますのでとても大切です。
皆様どうでしょうか?
足助病院のトイレ奇麗でしょう?男性職員が便器に近づいて用を足す努力を怠らない(理由はおわかりですよね。お母様・奥様・・・)、掃除をして頂いている方々が想いを込めて丁寧に磨き上げてくれているからです。(感謝!)

そういえば、先日ニュースになっていました。
伊勢湾岸自動車道のパーキングエリアに隣接する「刈谷ハイウェイオアシス」の「デラックストイレ」が18年ぶりに改修されたと。費用はなんと4億円。男女で計48ある個室はすべて壁紙が違い“トレミーの星座物語”が楽しめ、しかもVIP用の個室が5つあるそうです。違った意味で行列ができてなかなか入れないのではないのかなと思いますが、生理現象で緊急事態の場合はこだわりを捨てたほうが良さそうですね。

本日のコラムは色々な意味でに“うんちく”のこもった内容になりました!

トレミー48星座: 2世紀の天文学者プトレマイオス作成の星表に見られる星座

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