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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/09/26 

Vol.329 「丼の作法」

執筆 院長 小林真哉

以前、コラムVol.303でカレーライスの食べ方の作法について触れました。
今回はどんぶり物です。まさか作法はないだろうと思って調べてみましたところありましたのでいくつかご紹介いたします。

まず、丼は持たずに手を添えて食べるのが原則のようです。置いたまま手を添えて食べるか、丼の蓋を取り皿代わりにするのもありだそうです。どんぶり物ではありませんが、冬場になると必ず食べる味噌煮込みうどんは、熱くて直接口に運べないのと飛び跳ねて服を汚さないように必ず蓋に移して食べています。丼の場合はごはんの上に具材がてんこ盛りになっている場合などは少々移して食べる時に蓋が重宝します。

次にどんぶりの中の食べる順番ですが、左手前から食べていくとお行儀がよろしいようです。食材によっても決まりがあり、白身魚やイカなどの淡白な味のものから食べるのがマナーといわれています。とはいえ、そもそも丼には以下のように大きく4タイプに分類されるそうなので食べ方も臨機応変ですかね。
Ⅰ 親子丼・牛丼 :具材を煮て、それを乗せたもの
Ⅱ 天丼  :揚げ物を乗せたもの
Ⅲ うな丼 :焼き物を乗せたもの
Ⅳ 海鮮丼・まぐろ丼 :刺身を乗せたもの
なんだか、どんぶりが無性に食べたくなってきましたね。

そもそもなんで「どんぶり」と呼ぶのでしょうか?
江戸時代さかのぼると、ご飯におかずを乗せた料理を提供するお店を「慳貪屋(けんどんや)」と呼び、使用される容器を「慳貪振り鉢」と呼んでいたそうです。
それが徐々に省略されて「どんぶり鉢」と称されるようになったそうです。
漢字の丼の由来もうんちくになります、井戸に物を投げ入れた際にする「ドボン」や「ドブン」という擬音が「どんぶり」と似ているので井戸の井が使われ、具材を表したかは定かではありませんが点を打って丼となったそうです。
ちなみに私、某店の“みそヒレカツ丼”が好物であります!
近日中に出向き、左手前から頂きたいと思います。

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