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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/08/01 

Vol.33  「暑」

執筆 院長 小林真哉

2019.7.28 ついに東海地方も梅雨が明けました。
そういえば、蝉の鳴き声も聞こえるようになってきていたし、気温も上がってきていました。
ニュースの内容も風水害に対する備え・警告から熱中症に対するものが増えてきています。
気象の世界では、「夏日」「真夏日」「酷暑日」「熱帯夜」という言葉を聞く機会が増えます。
熱帯夜はつらいです、睡眠不足・エアコンによる感冒等体調に留意してください。

今日は暑の漢字について少々。
私自身は少々誤解していたのですが、人(者)の上に陽(日)が注ぐから暑いかなと理解していましたが、調べてみると会意兼形声文字で、(日+者)「太陽」の象形と「台の上にしばを集め積んで火をたく」象形から、太陽が物を煮るほど「あつい」を意味する「暑」という漢字の成り立ちであるとの説がのっていました。車のボンネットで目玉焼きが出来るかどうかなんて時々、話題になりますね、そんな感覚なのでしょうか。そりゃあついですね。

医療の世界では、気温が高いときに我々が最も留意するのが熱中症です。
当院にも草刈り等の農作業で体調を崩される方々がよく来院されます。
温度変化に体が追い付いて行っていない状況での、極端な高温は危険ですので十分に気を付けていただきたいと思います。
兎にも角にも無理をせず(昔の若いころの調子で作業を進めず)熱中症には留意して生活してください。
環境省には熱中症予防情報サイトがあり対策を含めいろいろ啓発しています。

以下、簡単にまとめてみました。

【熱中症の3要因】
環境: 高温・高湿度・弱風
からだ:高齢・幼児・持病・体調不良
行動: 屋外作業・なれない運動

【熱中症の対策】
服装: 涼しく・速乾・風通しのいいもの
からだ:栄養摂取・睡眠
行動: 日陰での休息・エアコンの使用

天気予報をみてそれなりに注意すればできることが多いですね。
仕事上どうしても環境をコントロールできないことがある方々は、体調管理を含めた対策を十分にとって生活してください。
これは、健康管理の自助だと思います。
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