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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/09/29 

Vol.330 「見える化  -野球編-」

執筆 院長 小林真哉

ワールドカップイヤーの2022年、サッカー派の僕ではありますが、昨今の野球界ではスーパースター大谷選手の二刀流や歴史的な記録の樹立で世間は大盛り上がりで気分が高揚します。
メジャーリーグだけでなく日本のプロ野球界でもノーヒットノーランが今年の前半に4投手も出ました。過去をさかのぼると奇跡的な数です。150km/hを超すストレートを投げ、縦に大きく変化する球種を持つ投手が特徴のようですが、投手側・打者側にも普遍的な理由が幾つかあり、その一つに〝見える化〟があるというのです。

技術革新・AIの進歩で、球の回転数・回転軸・軌道等が〝見える化〟され、今まで感覚的な職人芸的なものが分析されそれらを勉強し復習することによりいわゆる〝いい感じ〟の再現性が高まっているとのことです。医療の世界でも、検査手技や手術法も可視化され、収録され研修の場で大いに役立ちます。

こちらも〝見える化〟と言っていいと思いますが、打者側はオーピーエス(OPS打撃指標数:On Plus Slugging;選手がチームの得点にどれくらい貢献できているか、得点のきっかけをどれくらい作られているのかを数字で表したもの)という評価システムで可視化され、打率だけでなく長打が求められ、こつこつあてに行くよりも豪快に振りにいくことが求められ凡打が三振になるような傾向もあるようです。その他にも食生活・体格等様々な要因はあるかと思いますが、この〝見える化〟とても理にかなっているなと感じ入りました。

我々は日常業務においてもピクトグラムや様々な掲示物で〝見える化〟してより患者さんサービス・医療安全の制度を高めています。掲示物にもメリハリをつけて埋もれない工夫も大切ですが、それ以外でも、足助ブランディングプロジェクト等の概念を具現化する時の〝見える化〟が大切で以前のコラムVol.305モックアップもまさにその概念です。

何事も〝百聞は一見に如かず〟なわけですが、百見は一経験にはかてません。
コラムVol.149 百見は一経験にしかず、もご参照あそばせ・・・


ピクトグラム:特定の言語を使わず、情報を伝えられるように簡略化されたデザインのこと

一目瞭然 医師ですね! ピクトグラムの一例。
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