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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/08/05 

Vol.34  「雨があがる」

執筆 院長 小林真哉

皆さんは「雨が止む」と「雨が上がる」と使い分けていますか?
そこまでのこだわりがある人は少ないような気がします。でも、止むと上がるには、

「雨が止む」=雨の降りが止まること。(再度降り始めることもある)
「雨が上がる」=雨が降り止んで好天に向かう状態。(同日中に再度降ることはない)

と明確に意味が違うのですね。
もちろん、雨そのものにマイナスのイメージばかりがあるわけではなく、「めぐみの雨」等、プラスのイメージもたくさんあります。
僕が思うに この場合の「上がる」には明日への希望がふくまれているのだと。
他の言葉遣いを少々調べてみると、

「出来上がり」→これ以上手を加えることはない。
「風呂上がり」→すぐ再入浴することはない。

ということで、「上がる」は事象が終わることの意味するようです。

梅雨に関しては、「梅雨入り」に始まりで「梅雨上がり」で終わるわけでなく、「梅雨明け」なんですよね。日本語の表現はなかなか趣があり深く面白いですね。
一方、グローバル化の世界の中で来日して働いてくださる方も増えています。そんな中、日本語を学ばれている方は大変だなと危惧します。
我々の病院・近隣の施設でも他国から来日して、日本語を学び日本の資格をとり働いてくれている方が多くみえます。
その方々の努力には頭がさがります。
我々もせめて挨拶・日常会話ぐらい英語(母国語は難しいかな?)で出来るようになるのも「想う医療」の一環かな・・・と、東京オリンピックまで一年を切った今日この頃思います。
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