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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/11/17 

Vol.342 「コロナ禍 考(荷〇、過×)」

執筆 院長 小林真哉

先日、足助病院という組織を改めて見つめ直す機会がありました。

「院長先生、コロナ禍が足助病院および地域に与えた影響はなんですか?」
この〝禍〟という漢字が頭をよぎり、瞬間的に、禍⇒荷と読み替えた回答が自然出てきました。
まだ道半ばではありますが、「我々足助病院職員が担える、跳ね返せる荷重だったのではないか?」今、確実に結果として実感しています。  
禍と読み解いても〝禍を転じて福となす〟と究極のポジティブ思考ですが、荷と読み解けば、その重みに膝を曲げ屈み、力を蓄え、次の段階へのジャンプアップへの準備段階と考えれば決して無駄ではないわけです。
コラムVol.70〝喜怒哀楽は絶対値で考える〟のポジティブ思考です。

私 「マイナスの要素は少ないかな。むしろ、プラス要素が大きいね」
質問者「えっ? 病院運営・経営の側面から大変じゃないですか?」
私 「そうね、でも、得られたものが大きいからね」
質問「例えばどういう点ですか?教えてください」

私 「いくつか端的に挙げてみようか。一つは、地域の方々の病院に対する信頼度の上昇。二つは、地域以外の方々への病院の知名度の向上、三つは、職員の一体感と自信・地力の向上、四つは、院長職ならではの感覚だろうけど、
良くも悪くも、よりよく人財が見えてきたことかな」
質問者「具体的にはどのような業務が結果に表れたのでしょうか?」
ここからは、院内感染対策の徹底や院外での啓発活動、発熱外来の構築や尽力、コロナ患者さんへの対応、ワクチン事業への積極的参画、沖縄への看護師派遣、コロナ病棟構築等々・・・長~い、お話になるのでまたの機会とします。

勿論、このようなポジティブな捉え方そのものに対しても様々な解釈・意見があって然るべきだと思いますし、むしろ様々な意見を聞いてみたいと私自身は思っています。人は〝自他一如であるべき〟だと常日頃考えていますが、この解釈も個々の立ち位置により微妙に違うはずだからです。

今回は、コロナ禍(わざわい)⇒コロナ荷(かじゅう)と読み解く私見です。
あえて荷重(担いきれる負荷という意味での試練という解釈ですね)で
過重(担うことが極めて厳しい危険な負荷)ではないと考え精進いたします。

どこまでもいつまでもポジティブに!

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