MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/12/05 

Vol.347 「二重虹」

執筆 院長 小林真哉

皆さん!表題の虹は何と読むかご存じですか?
“ふたえにじ”と読みます。

10月の某日の院長室での出来事です。
院長「えっ。まだ、煙草吸ってんの? 健康被害を勉強している?」
等々、ねちねちと愛のこもった健康指導です。
職員「あっ、えっ、でも減らしています」
困った職員がここぞとばかり出してきたスマホに映った虹の写真。
職員自身は二重虹にまでは気が付いていなかったと思いますが綺麗な虹橋が撮られていました。
気象大好き院長のツボを刺激し、話題は虹へ移行し彼は難を逃れました。

院長「素敵な写真だね。アングルもいいしコラムネタに使ってもいいかい?」
職員「お願いします。ちなみに外に煙草吸いに行った帰りに撮りました。」
院長「うーん・・・オチもあってよろしい!」

というわけで今日は以前のコラムVol.222虹に続き虹を掘り下げてみます。

二重の虹は珍しい現象で色が鮮明な主虹と薄い副虹が同居します。
主虹は大気の水滴で1回反射対し、副虹は2回反射なので、主虹は空側から赤・橙・黃・緑・青・藍・紫の順番、副虹は赤が地面側の正反対の順番です。
更には2回の反射で光が弱まるため、主虹に比べて副虹は少し暗く見えます。
二重虹には今までのあなたの努力に対する「卒業」と未来のあなたに向けた「祝福」の意味があり、願い事が叶う・祝福のサイン・新しいスタートを切るサイン・人生が好転するサインなど様々な幸運をもたらすと言われています。
そんな訳でおそらく当該職員はこれを契機に禁煙をすることと思います!

豆知識を幾つか。更に珍しい虹に、小さな水滴が多い所でできやすい「白虹(しろにじ)」と呼ばれる白っぽい虹があり、太陽の光が霧に反射して見られます。
霧の粒は雨粒より細かいのでプリズムのように分光されず、全ての波長の光が同じように散乱され、白く輝きます。
極めて稀なもので夜空に浮かぶ「月虹」や「月光虹(げっこうにじ)」と呼ばれるものは月の光で現れる虹です。

いずれにしても、あまり、虹を探しすぎて転倒や事故にはご留意を!
本日は喫煙習慣をやめられない職員がもたらした素敵な虹の話題でした。
足助病院長室、楽しや! ・・・

注釈:向かって右側の街路灯近傍に薄く二重虹です。見えますかね?
足助病院コラム

コラム一覧へ戻る