先日の職員との検討会で栄養科の提示がありました。
「最近の足助病院の普通食は進化しています」と、限られた予算の中で創意工夫をして日々頑張ってくれています。
火曜日は麺の日、金曜日は丼の日、敬老の日は五目ご飯等々、おいしそうな食事の写真のプレゼンテーションがありました。
手前味噌ではなく本当においしそうでした。(勿論、入院しないと食べられませんのでなかなか食べていただくことができないのですが・・・)
入院患者さんにとって職員とのふれあい、日々の食事はとても大切なものです。
個々に対する心遣いは眞に我々の目指す『想う医療』が集約されています。今後も、努力を重ねていきたいと思います。
そんなメニューの中、職員が誇らしげに提示したものの中には鰻がありました。
最近、乱獲のせいか異常気象のせいかはわかりませんが稚魚が取れなくて値段が高騰しているあの鰻です。
鰻丼と鰻と卵料理の二種類。とても美味しそうに仕上がっていましたので皆さま喜んでいただけたかと思います。(噂では、治療食の関係で鰻ではなかった患者さんからかわいいクレームがあったとか・なかったとか・・・)
そこで今日は、土用の丑について少々掘り下げてみます。
土用とは立春(2月4日頃)立夏(5月5日頃)立秋(8月7日頃)立冬(11月7日頃)の前18日間のことを言います。
立秋前の「夏の土用」が7月20日頃から始まり、現在は「夏の土用」の間の丑の日にうなぎを食べる「土用の丑〔うし〕」が有名です。
そうです、暦の上ではもう秋です。
気象庁の区分では、春・・・3月~5月 夏・・・6月~8月 秋・・・9月~11月 冬・・・12月~2月に分けて予報に使用されています。気象がらみのニュースで、「日差しと共に気温がうなぎ上り」とありました。(面白い・・・かな?)
栄養学的には鰻は、値段はともあれビタミンA、ビタミンB,カルシウム、DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコペンエン酸)等の栄養価が豊富な食材なので夏を乗り切るのは格好の食材です。
まあ、うなぎにこだわらなくても牛、鶏、サンマなど様々な食材を蒲焼にして食べることができるので、次の土用の丑の日にはうなぎ以外の食べ物の蒲焼を検討してみるのも一興ですかね。