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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2022/12/26 

Vol.353 「下駄箱 考」

執筆 院長 小林真哉

「○○君、巴川の増水の様子を写メしておいて!」
「△△君、オンタイムとアフター5のメリハリをはっきりな!」
「☆☆さん、僕は今日、半ドンで帰りますね。」

ん? 結構使っているかな?
表題の〝下駄箱〟も学校医に行く関係もあり同行する研修医に
「履物は下駄箱に入れて、スリッパに履き替えて!」と伝えています。

今日は話題で何が言いたいのかといいますと、
「かつては使用されていたが、今は使用されなくなってしまった言葉」
いわゆる〝死語〟について掘り下げてみます。
少し調べただけでも、〝アフター5・朝シャン・写メ・飲みにケーション〟などは死語になりつつあるようです。

コラム愛読者の皆様どうでしょうか?
結構使っていませんか?
もう少しコロナが落ち着いたら職員に
「おっ、久しぶりに、アフター5に飲みにケーションするか!」言っちゃうな―

逆に既に存在しないが、死語になってない言葉は以下がありますね。
「筆箱」   :筆が入っている友人はいませんでしたわ 
「下駄箱」 :下駄もめったに履きませんね
「歯磨き粉」 :粉で磨いたことあります?
 
医師の世界でも世代間で通じにくい言葉があります。
「ムンテラ」などは今時の研修医には通じません。ムンテラはドイツ語の「MundTherapie」から派生した略語で、医師から患者さん・家族に現在の病状や今後の治療方針などを説明することをいいます。
今は、IC(インフォームドコンセント)です。
「アナムネ」はドイツ語のアナムネーゼで既往歴の略語ですが、日本では初診患者に対して診察前に行う問診を意味しています。

僕は、足助病院の運営方針の3本の柱に教育を挙げて医学部生・研修医指導をしているのですが、その際に
「それじゃ、入院された◎◎さんのアナムネとって簡単にムンテラしてみて!」
なんて言うと通じませんね!

令和年代に医師になった若者たちには!

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