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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2023/03/27 

Vol.376 「雪と災害」

執筆 院長 小林真哉

一般的に太平洋側の地域に在住している方々の雪に対するイメージは、
雪化粧・雪合戦・雪だるま・パウダースノー・白銀のように良い印象ですね。
一部の食いしん坊・お酒好きには雪見だいふく・雪見酒となりますかね!

転じて、気象の世界では雪は程度によっては、日常生活や命にかかわることがある事象として捉えられています。
今日はそのあたりをご紹介いたします。
昨年末、12月のニュースを転記します。
【強い冬型の気圧配置となった19日、北日本から西日本の上空に寒気が流れ込み、北陸地方を中心に大雪が降った。気象庁によると、19日に観測された12時間降雪量の最大値は、新潟県長岡市で66センチ、同県柏崎市で62センチとなり、いずれも観測史上最大となった。柏崎市では多数の車が国道8号で立ち往生し、県は同市に災害救助法を適用することを決めた。】
車が立ち往生して体調不良になったり、車内に閉じ込められマフラーがつまり一酸化炭素中毒になるというニュースも散見されました。異常気象の昨今、
太平洋側の大雪も絶対にないとは言い切れないので、予測外の大雪には気を付けなくてはいけませんので、皆様、知識としては持っておきましょう。

気象庁の予報用語の中で雪に関する言葉は、雪・みぞれ・あられ・ふぶき・地ふぶき・猛ふぶき・風雪・落雪・融雪・なだれ・暴風雪・豪雪・大雪・強い雪・弱い雪・小雪他に解説用語として、凍雪・細雪(ダイヤモンドダスト)・氷霧・山雪・里雪など多数あります。

強さを表す用語には ・暴風雪:暴風に雪が伴う ・豪雪:著しい災害が発生した顕著な大雪現象 ・大雪:大雪注意報基準以上の雪 ・強い雪:降雪量がおよそ3㎝/h以上の雪 ・弱い雪:降雪量がおよそ1㎝/hに達しない雪 
小雪:数時間降り続いても降水量として1㎜に達しない雪
小雪がちらつく:微量の雪が降ること、などがあります。
災害にかかわる用語には ・大雪害:比較的短期間の多量の降雪によって起こる災害 ・落雪害:落雪によって起こる災害 ・なだれ害:なだれによって起こる災害 ・融雪害:融雪が原因となって起こる災害
着雪害:電線などに降雪が付着することによって起こる災害

最後の着雪害などは、どこでも起きる可能性があり送電線の切断や電柱の倒壊につながる大規模停電の原因ともなるので注意が必要になります。
以上、雪の災害講座コラムでした。

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