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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/09/05 

Vol.41  「キャッサバ」

執筆 院長 小林真哉

『キャッサバ?』キャベツの間違いじゃないの?まあそんな事思われる方はいないでしょうが。
とはいえ、キャベツは住民のかたに時々、朝取りの甘―いのをいただき美味しくいただいています。

話もとに戻しますが、なぜ今キャッサバなのでしょうか?
・・・最近、出張等で名古屋駅を利用する機会が多いのですが、夕方から夜にかけてある店に若い女性の長蛇の列を見かけました。
かつ、ビル・屋外のベンチで談笑している彼女たちの手には皆、同じような飲み物を見ることができます・・・ そう、皆さん今はやりのタピオカドリンクなのです。
そしてタピオカの原材料がキャッサバなのです。
キャッサバはブラジル原産で、地下に長さ 50cmに達するサツマイモのような根茎がある植物で、根茎はアメリカインディアンの主食で、ゆでてそのまま食用にするようです。
我々、日本人はそのまま食べることはあまりないですね。

ところで、タピオカのカロリーを気にしたことはありますか?実は、高カロリーな食品なのです。
タピオカ(乾)100gあたりのカロリーは355kcal。
ごはん100gあたりのカロリーは168kcalなため、比較するとタピオカは意外に高カロリーです。
ゆでるとタピオカは、100gあたり62kcalになり、さらにドリンクに入っているタピオカは大さじ1杯ほどの量です。カロリーにすると9kcalほどです。
甘い飲み物にたっぷりタピオカを入れて頻繁に飲んでいると結構なカロリー摂取になります。何事もほどほどがよろしいようで・・・

また、キャッサバは、多種多様な用途があるでんぷんでもあり、我々の世界では、医薬品に使用されていることが多く、錠剤の賦形剤、抗生物質の発酵培地原料など、吸収効率アップ(可溶化)、各種色素やサプリメントの安定化(外部 刺激からの保護)、口腔内崩壊錠などの異味の抑制(マスキング)などの用途に使われているようです。

タピオカ→キャッサバ→医薬品とあまり関連なさそうなものでも、意外に勉強してみると面白いものだなとコラムにしてみました。
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