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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/09/09 

Vol.42  「天高く馬肥ゆる秋」

執筆 院長 小林真哉

朝方の気温が下がり、気持ちのいい日を迎えることが多くなりました。
「天高く馬肥ゆる秋」が当てはまる季節になってきました。「空気が澄んで空高く晴れわたり良い気候と豊富なエサに恵まれて馬も元気いっぱい」という意味で使われていると思います。

そこで改めて調べてみました。
僕自身は知りませんでしたが、漢書を原典とする故事では「夏の間にたくさん食べて強くなった馬たちのことを指していて、夏に草をたくさん食べた匈奴(北方)の馬たちが攻め込んでくるという」警告の意味だそうです。
秋は戦いの季節になるということを示唆した言葉だそうです。
中国での現在における実際の使い方をどうなのでしょうか?

さて、「天高く」について。
なぜ、秋の空は「天高い」のでしょうか? 理由のひとつは、夏と秋の雲の高さの違いです。夏の空は水蒸気量が多いので白く濁ります。夏に見られる雲は、入道雲のような積雲系の対流性の雲が多く、雲底が低いので空が近くに感じられます。
一方、秋の大陸の移動性高気圧は乾燥していて日本に爽やかな空気をもたらします。そのため、秋晴れの空は青く澄み、天が高く見えるのです。
秋になると、いわし雲などは約10キロ付近の高いところにできよく見られるようになりますね。

それと秋の移動性高気圧の動きは速く、気持ちのよい晴れも1~2日程しか続かないことが多く、「女心と秋の空」などと言われますね。

これから、清々しい季節になります、外に出てウオーキング・森林浴なんて最高ですね。
美味しいもの・魅力的なスイーツも目白押しです。

努々、自らが肥ゆる秋にならないように・・・
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