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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/09/26 

Vol.45  「台風と温帯低気圧 そして 足助病院野球部」

執筆 院長 小林真哉

9月21日からの三連休は台風17号に日本列島は翻弄されている状況でした。
9月23日祝日は、厚生連野球大会で当院野球部が準決勝出場するのと豊田スタジアムでラグビーWCの試合がある日でしたので天候が気になる日でした。
当院野球部は強くてチームワークが良く、僕自身は応援にまわりますがとても楽しいです。(野球部員がfacebookにときどき近況を載せています)
気象予報士の端くれでもありますので、発生時より台風17号の動きを職員とともに注視しておりました。(えらそうに見込みを言いながら)
「僕の推測では、九州の比較的西を北に通過して日本海で北東に向きをかえるので、試合会場である安城市の天気は曇り程度ではないかな。9月22日の午前中までは曇りでなんとか大丈夫そうだな」と過ごしておりました。
が、22日は午後から明らかに雲が厚くなり風が出てきて、にわか雨も少々降ってきました。
「うーむ ヤバいかな。」
明けて23日試合当日朝は強い風と雨でした。見事に希望的予想は外れ試合は順延になりました。もちろん気象庁の発表した愛知県の気象状況はほぼ当たっていたわけですが・・・・・
 
さて表題の台風と温帯低気圧ですが、実は台風が比較的遠くに離れていても(今回の23日の状況は日本海にいましたが、愛知県は悪天候でした)また、温帯低気圧に変わってからも警戒が必要なのでコラムにしてみました。以下、気象庁のHPから抜粋しまとめました。
台風と温帯低気圧は性質が違い、台風は水蒸気が凝結して雲になるときに出す熱を原動力としていて、水蒸気を多く含んだ暖かい空気からできている熱帯低気圧です。一方、温帯低気圧は、南北気団の温度差があることが特徴です。
台風は北へ進むと周辺の空気との間に温度差を生じ前線ができ、台風としての性質が失われ温帯低気圧に変わります。多くの台風は温帯低気圧になり弱まりますが、再び発達する低気圧があります。
台風では風が強い領域は中心付近に集中していますが、温帯低気圧では広い範囲で強風が吹くのが特徴です。

ですから、1:台風は近寄ってきている時も2:通過している時も3:通過してからも
しばらくは気が抜けないのです。でも、皆さん、台風17号は9月19日15:00に発生が観測されそこから大きさ・強さ・進路が予想され報道されていました。
今の気象技術であれば5日前よりある程度対応できるわけです。
防災・減災の基本は自助です。様々なメディアで情報を得て生かしましょう。

ん? 試合予定時刻20分前の23日午前9時、外は晴れ間がでてきました。
(僕の予測はあながち間違ってなかったか?)
そして、足助病院が勝ち上がるはずの決勝の時間帯は完全に晴れていましたね。(笑) 
順延された準決勝への「想い」も乗せてのコラムとなりました。
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