僕は、しばしば職員と飲みに行ったり、山に登ったりとコミュニケーションをとります。
そこで、良好な人間関係を構築できたと感じた人に、院内のPHSで要件を伝えるときに『今、暇?』と聞くことが多いです。
勿論、目上に対しては『今、お時間よろしいでしようか』下に対しては『今、時間取れますか』が正解なのでしょう。
僕の問いかけに対して、職員は『なんでしょう?暇ではないですけど』と当然答えますわね。
そこで要件を伝えるわけです。
その後、昼の休憩時等に会った時に職員に『先生、暇ってことはないですよね・・・・・』と言われるわけです。
それこそ、僕の術中にはまったわけですね。
僕 『そうだね。日々、がんばってくれているから忙しいだろうし、忙しそうにしているよね』
職員『いえいえ、そんな先生こそ忙しくはありませんか』
僕 『いや・・・・・暇しているよ』
職員『・・・・・・・・・・』 (なんかいやな予感・・・・・)
僕 『例えば、僕が常日頃忙しそうにして、あたふたあたふたして余裕がなかったらどうなのかな?
君は僕に話しかけられるのかい?話しかけ辛いよね・・・となると、新鮮な情報が伝わらないよね。
情報がなければ決断が遅れ、鈍るよね。
そして、伝えたかった人も忘れたり、フラストレーションが溜まったりするよね。
だから、暇を装うのだよ。暇を装うためには、努力が必要ですよ。
暇に見せるため、どこかでこなさなければならないから。
時間を作ることは、効率を上げること。
効率を上げることは、自分の能力を上げること。
自分の能力を上げることは日々、アンテナを張り努力をすること。
そして、能力が上がれば、他人が1週間かかる仕事が5日でできるようになる。
残りの2日のうち1日を更に仕事に費やせば他とは差別化された、質の高い出来上がりになる。
そして、残りの1日を自分の時間に充てれば人生が豊かになるのです。
そうやって、時間はできていくのではないだろうか。
僕の大好きな言葉で ”人の見ていない時こそ本当の人生” があります。
人の見てない時の努力は、必ず結果となり周知の事実となるのだよ。』
とお話しするのです。
職員『ありがとうございました。肝に銘じて精進します』
僕 『そうか・・・・・ところで、いついつ・・・暇?』
職員『はい、暇ですが・・・・・』(身構えながら)
僕 『本当・・・・・実はね・・・串カツ食いに行こうよ。行こうよ』
職員『それって単なる、飲み会ですね・・・・・安くていい店知ってますよ』
こんな会話をしながら、職員と高め合う日々を送っています。
毎日、『暇』で楽しいなと想いつつ・・・・・・・