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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/11/07 

Vol.55  「柿が赤くなれば医者は青くなる」

執筆 院長 小林真哉

健康と果物に関わる諺でこの時期にはぴったりです。
猛暑の夏が過ぎ去り、清清しく涼しい秋を迎えています。11月に入り香嵐渓も色づき賑わいを増すことでしょう。
柿も紅葉同様に色づき、おいしく成長します。(そんな柿?軒先の干し柿?を目当てか、当院診療圏にも熊が出没しています。ご注意ください)
表題の「柿が赤くなれば医者は青くなる」ですが、そんな美味しい食べ物が豊富になる季節だから体調を崩す人も少なくなり医者が暇になり青くなるという意味のようです。
(足助病院も少々入院ベットが空いていますので、青くなった僕が見られるかもしれません)

先日、栗に関連してマロンポリフェノールという栄養について書いたので今日は柿についてです。
柿に限らず秋の果物は抗酸化作用のあるビタミンCが豊富に含まれており健康にいいです。
柿にはなんとみかんの2倍に当たるビタミンC、ビタミンAが含まれていて、更にはカリウム、タンニン、食物繊維等も豊富に含まれています。
ビタミンAは免疫機能を高め風邪等のウイルスから体を守るのに役立ちます。
カリウムとタンニンは二日酔いに効果的なので何かと宴会が多いこの季節にはうってつけですね。
美容面ではビタミンCが肌のシミやくすみを改善したりする美肌効果を高めます。
また、柿の葉茶も実と同じくらいに効能が沢山あるのでお勧めで、血圧を下げる効果や基礎代謝を上げダイエットにも向いているようです。

柿自体は、日本では各地で栽培されていますが、生産量は和歌山が全国1位で次いで奈良県、福岡県です。
種類も豊富ですが「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べ、たねなしは舌で食べる」と言われていて富有柿は果肉がやわらかく、「次郎柿」は硬めで、平核無はねっとりとした食感をしているように同じ果物でも個性があり好みが別れるのも柿の特徴でしょうか?
先日来、コラムで栗やら柿やら紹介しておりますが、気になるのはやはりカロリーでしょうか?
柿自体はカロリーの多い果物ではありませんが、毎食食べたりすると三個でケーキ一個分なので、毎日ケーキを食べている計算になりますので要注意ですね。
何事もほどほどがよろしいようで・・・・・
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