MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/12/05 

Vol.63  「猿投山登攀記 令和元年 冬」

執筆 院長 小林真哉

先日、早川名誉院長と家田先生と紅葉の猿投山に登ってきました。
事前の僕の調査では、猿投山の標高600m付近で気温4℃・風速3.7m/sでしたので、二人には「頂上の体感温度は氷点下の可能性がある」と伝えました。
何故なら、今回の目的は頂上でのランチでしたので、頂上で「寒いから降りてからにしよう」と言う意見は是が非でも回避したかったのです。
加熱用のバーナー2機、燃料は完璧。カレールー(レトルトですけど)白米(所謂、防災グッズ)、福神漬け、粉末のコーンスープ、コーヒー、甘酒、カルピス、スイーツ等々、準備は万端で臨みました。
案の定頂上は寒かったですが、それがゆえに、最初のコーンスープが心身ともに沁みましたね。

猿投山は標高629mですが、1時間半余を要して登り、ほどほどに息が上がり、頻拍になりいい有酸素運動が出来ました。
登攀中の林の景観、清流のせせらぎもさることながら、展望台からの眼下の紅葉の山々のはるか向こうに見える冠雪した南アルプスは快晴の空に映えて絶景でした。
途中、様々な人と行きかいますが、半袖・半ズボンで颯爽と駆け抜けるトレイルランの方々には脱帽でしたね。
そんな中で、一番驚いたのは頂上での妙齢の御婦人方4人のパーティーです。ひときわ楽しそうに賑わっているグループがいたので、近寄ってみたらなんと雪見鍋でうどんすきをしているではありませんか。
具材もレトルトなんかではなく本格的。おそらく下準備万全で運んできて来るのでしょう、お鍋の中でぐつぐつと、うどんが美味しそうに楽しそうに踊っていました。

僕:「すごいですね、上級者ですね。美味しそうな、お鍋ですね暖まりそう。」
御婦人:「早目の忘年会なのよ。ほら、ここのクリスマスケーキもあるでしょう」

ん? なんと傍らには四角い箱に入った所謂 ホールケーキがあるではありませんか。(クリスマス会も兼ねているのだ。)
御婦人方のバイタリティー・パワー・笑顔にウーマンパワーを再認識しました。

〝そうだそうだ、足助病院もボランティアの方々、JAカフェの方々等、
様々な御婦人方のパワーに支えられているな〟と

そして、コラム第一号の『始めの一歩』を思い返しました。
始の漢字のように、社会は女性の底力に支えられていることを再認識する
猿投山登攀でした。
足助病院コラム
コラム一覧へ戻る