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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2019/12/12 

Vol.65  「忘年会考  -令和元年―」

執筆 院長 小林真哉

師走に入り、寒さが本格化してきました。今年も残り半月余りとなってきました。
皆さん忙しい日々を過ごされていると思います。
私自身も医師として〝師〟と呼ばれる一員として、慌ただしく走る日々を送っております。
ただ、Vol.51のコラム(暇でしょ?)で書いたように「暇を装う」をモットーとしておりますので、バタバタ走り廻るのは水面下でして、表に出ないようにと心がけています。
そう言えば、忙しくなる理由が仕事以外にもありましたね、after 5の会合ですね。
年末年始は公私共に宴席が多い時期です。特に12月は忘年会シーズンですので今日は忘年会について少々。

忘年会の定義は、1年の苦労を忘れるために、その年の終わりに慰労の意味を込めて執り行う宴会のことです。
夏目漱石の『我輩は猫である』の中でも登場しており、この頃には忘年会と同様の「1年の締めに騒ぐ」行事・風習が定着していたようです。
そこで知っておかなくてはならない社会常識を一つです。宴会で上司が「今日は無礼講だから十分楽しんでいってくれ」と言った時の解釈です。
無礼講という言葉の本当の意味をご存知ですか?
「上下関係を無視して、失礼なことをしても許される場」ではありません。
神事の際のお神酒を偉い人から順番にいただく「礼講」のような形式のない和やかな宴という意味で無礼講と言います。
形式にとらわれず、上下に関わらずみんな同じように宴を楽しもうというような意味です。
会では、お酒が飲める人も飲めない人も楽しく過ごせなくてはいけません。
特に現代社会はコンプライアンスが厳しく求められる時代です。(所謂、・・・・・ハラですね。)
努々、お酒に飲まれることのないように皆さまご留意くださいませ。

明日は、足助病院の忘年会です。
職員一同で、共に一年間の労をねぎらい、来年に向けての英気を養う素敵な会にしたいと思います。         
勿論、無礼講で。
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