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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/01/20 

Vol.73  「ことばに想う(ラグビーWCから PartⅡ)」

執筆 院長 小林真哉

前回のコラムでは、ラグビーWCの分析番組のことばから感じたことを書きましたが、今回はその続きになります。
前回の言葉の【間合い・あんばい】は強豪に対して決して引くことのなかったスクラムの分析時に出てきた言葉です。
皆で力を合わせ結集する場面で必要な考え方だなと思い聞いていました。

今日は、皆さんも記憶されていることでしょう決勝トーナメント進出がかかり、かつ、台風19号の影響で開催が危ぶまれたあのスコットランドとの一戦のあるトライの分析で出てきたことばです。
そう堀江選手からはじまり華麗なオフロードパスをつなげ、あの笑わない男・稲垣選手が決めたトライシーンの分析からです。
アナウンサーからのどうしてあのような奇跡的なトライが生まれたのでしょうかという質問に対しての答えが粋でした。

あの場面では、選手全員が【同じ絵】をみていたと言うのです。
その【同じ絵】は、英語でいうとsame page(同じページ)ですが、意味合いは違います。
でもわかりますね、皆が【同じ絵】をみていたからこそあのトライが生まれたのだと。

番組では、アナウンサーは問います。『どうして同じ絵がみられたのですか』と
堀江選手は答えます。『これ以上ないという練習をくぐりぬけてきた仲間だからです』と
うーん。素敵ですね。

僕自身はコラムVol.13ポエムで我々の体現したい〝想う医療〟に対するポエムを奏でることが必要だろうと記載しました。これからは、更に進んでポエムを絵にしていこうと、そして同じ絵を見る仲間を院内外に増やしていかなくてはと考えさせられるコラムとなりました。
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