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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/02/06 

Vol.78  「〝しょうとうだい〟」

執筆 院長 小林真哉

ある日の午後、職員からの提案を受けていました。

職員 :「院長、病棟業務の安全・効率化からベットサイドにタブレット端末を置いてみるのはいかがでしょうか?」
私 :「ん? どんな感じのものなの?」
職員 :「これがイメージの写真です。患者さんの脇にある〝しょうとうだい〟の上に取り付けて使用します。多機能でタッチパネル・ピクトグラム等々・・・」
私 :「なかなか格好もよろしくて、使い勝手も良さそうだね。電子カルテにもリンクしているのだね。後はコストかな?」

私(頭の中):「〝しょうとうだい〟どんな漢字だっけ? 床灯台? あれっ?」

そもそも〝しょうとうだい〟は病院の部屋にある机とか引き出しとかテレビとか置いてある台のことです。
正解は、寝床のそば、枕元って意味由来で正しくは「床頭台」でした。

長い間、医師として病院に勤務し毎日のように患者さんのベットサイドで診察している僕ですがお恥ずかしい話、勉強になりました。

〝灯台下暗し〟でしたね。 ん? 皆さんご存知でしたか?この灯台、海の灯台ではありませんよ。
いわゆる燭台(脚の付いた台の上に油皿を置き、菜種油などを燃やして明かりとしたものです。)のことなのですよ。
だから、お皿に油等を入れて火をつけるとお部屋は明るくなるのですが、真下は暗いままなのです。英語表現で調べたら以下でした。
The darkest place is under the candlestick.(最も暗い場所はろうそく立ての下だ)
正に〝灯台下暗し〟でした。

日本語って難しいけど、面白い・・・豆知識コラムでした。
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