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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/02/27 

Vol.83  「社会的処方」

執筆 院長 小林真哉

一般的に処方と言えば医師から薬を出されるときに渡されるものですよね。
「社会的処方social prescriptions」があるのを皆さん知っていますか?
診察室で患者さんが日頃の寂しさや孤独感を口に出される場面があります。
そんな時、「では、このデイサービスはどうでしょう」と地域の福祉資源を紹介してその場でMSW(医療ソーシャルワーカー)等と連絡をとって対応するような方法です。
医師が御用聞きになる感じですね。
イギリスではこのような「処方」が制度化され、プライマリケアの領域で広がってきているようです。
ふと思いました、足助病院でのよくある光景じゃないかなと。
当院には優秀な福祉・介護関連の職員がいます。彼女・彼らを優秀というのは仕事が出来ることだけではなく、地域密着でその利用者さんにそくしたオンデマンドなサービスを提供しているからです。

僕なんかも日常的に患者さん家族に相談されたら、『そうなのですね。それは大変ですね。じゃ帰りに当院の福祉・介護部門に寄って行ってください』といっていました。
薬の処方以外にも知らないうちに、社会的処方していたわけです。
足助病院自体も、患者さんのみならず地域の住民の皆様向けに様々な催しを行っています。
男の料理教室・元気アップ体操・ロコモ教室・カフェ・名誉院長のサロン等々、これって社会的処方の一つですよね。
これからも様々な活動を継続していきたいと思います。
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