MENU
green

足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/02 

Vol.84  「世代交代」

執筆 院長 小林真哉

本日のコラムのお題は世代交代です。
「ん? 小林院長は早川先生から世代交代したばかりですよね」
「そうそう、この時期は色々な部門で人事異動もあるのでそのことですか?」
ではなくて紅葉のお話、言わずと知れた香嵐渓に関わるお話です。
香嵐渓は、1634年(寛永11年)頃に香積寺第11世住職三栄和尚が杉や紅葉を手植したのが始まりとされています。大正末期から昭和初期には住民ボランティアの紅葉の大植樹が施され、イロハ紅葉、オオ紅葉など11種のカエデが約4000本ある380年余の歴史がある紅葉の名所です。
現在、香嵐渓は隆盛を誇り毎年多数の観光客でにぎわっていますがその原資ともいえる今ある紅葉の寿命は約50年とも言われているそうです。
そんな中にあって紅葉の木の世代交代の必要性が指摘されています。

その活動に立ち上がり熱心に活動してくれているのが地元の小学生たちです。
【足助小学校の6年生10人が、牛乳パックを利用して種から紅葉を育てているという記事】が2020.2.27木曜日の中日新聞に掲載されていました。
牛乳パックから伸びる紅葉の枝を前に誇らしげに手を広げる子供達の写真が掲載されています。正に世代交代を次の世代自らが育てる構図です。世界的にはスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(17)のように環境に鋭敏な若い世代の自らの活動が注目されています。

居ましたね。足助病院の近くにも・・・足助小学校生諸君が・・・

私自身は50歳を越えたいわゆる、おじさん世代ではありますが、院長として今年迎える足助病院70周年を礎に100周年を目指した運営を心掛けています。
足助病院が100周年を迎える頃の2050年、彼らは脂のりきった40代になり日本・地域を支えていることでしょう。

「ああ、世代交代は身近で起きているのだな」と、再認識した記事でした。
更に、彼らに誇れる足助病院を地域に残していかなければと想いを新たにしたコラムとなりました。
コラム一覧へ戻る