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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/05 

Vol.85  「チンアナゴ」

執筆 院長 小林真哉

なんともユーモラスな名前と愛らしい動物なのだろうとTVを見ていた休日のある日。
ん? チン・アナゴか。なかなか微妙なネーミングだな。ちびっ子の男子が大喜びして連呼していそうだなと勝手に想像し由来を検索してみました。

チンアナゴさんは、アナゴ科に属する海水魚の一種で体長は約40cm、灰色地で多数の黒点があるのが特徴です。
そう、水族館で砂地からにょきにょき立っている姿を見られたことがあるかと思います。
チンアナゴの「チン」は日本犬の「狆(ちん)」と顔つきが似ていることから付けられたそうです。
容貌が犬に似ていることからつけられているのですね。最近はペットとして飼育する人も多いようです。

さてここからが、私の真骨頂?
いくつかおもしろいネーミングの動物調べてみましたのでご紹介します。
なんと、お魚に「オジサン」「オジイサン」「バアサン」がいるのですよ。
オジサンと言う魚はスズキの仲間で、案外身近な魚の仲間です。高級魚で美味しいそうです。
漢字名ではそのまま「叔父さん」や「伯父さん」と書き、俗称などではなく標準名で日本全国どこでも釣れるようです。二本のヒゲが下あごについていて風貌が「オジイサン」に似ていて命名され、徐々にオジサンとよばれるようになったそうです。
そのほかには、「ババア」や「オバサン」と俗称で呼ばれるマニアックな魚が存在します。
「オバサン」は、主にフカヒレやカマボコの材料にされるサメの仲間のヨシキリザメの事です。
千葉県では「顔がオバサンっぽいから」このヨシキリザメのことを「オバサン」と呼んでいるそうです。
島根県や鳥取県では深海魚タナカゲンゲの事を「顔がおばあさんに似ている」という事からババ、ババア、ババチャンと呼んでいるそうです。

さて、釣り好きの早川名誉院長は、オジサンに遭遇したことは有りや無しや?。
今度お聞きしてみます。
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