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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/09 

Vol.86  「越冬野菜」

執筆 院長 小林真哉

今年は暖冬ですが、冬の寒さは野菜をおいしくするという情報コラムです。
北国の生活の知恵として、「雪に埋めておく」という野菜の保存方法を利用した「雪の下○○」と表示されたお野菜が並んでいるのを目にしたことはありますね。雪中野菜とも言うそうです。
例えば「スノーキャロット」:信州の豪雪地帯の飯山地方で秋に育ったニンジンを収穫せずに雪の下で約半年間無農薬で越冬させて雪解けを待って収穫する大変甘いニンジンのことです。
「雪室貯蔵米」:雪を利用して貯蔵した新潟のブランド米です。雪室には1500トンの雪が貯蔵できて例年8割が埋まるのですが、ない場合は冷房で空調管理して米の品質は保つ訳ですが、電気代は3倍以上かかるし、そもそも雪室貯蔵でもなくなってしまうわけです。
雪不足。気象庁によると、昨年11月から現在までの累積降雪量は、平年比1割以下です。
「寒気が北極付近に滞留して南下しにくく、冬型の気圧配置が長続きしないため、しばらく暖冬傾向が続き、春以降の降水量にもよるが雪解け水に頼る水田地帯などに、深刻な影響が出る可能性もある」と警鐘を鳴らしています。
北海道では例年、雪の下で越冬する醸造用ブドウや小麦が地表に出てしまい凍害などが心配されているそうです。
牧草も積雪が少なく凍結の心配が出てきているようです。草にとって、雪は掛け布団になるのですね。
当地域でも影響は見られていました、稲武地区ならではの冬のイベント『雪み街道2020』:雪で作った、灯ろうにキャンドルのあかりを灯して、優しい灯りが神秘的な夜を演出する素敵なイベントです。更に、稲武の冬と言えば、愛知県で唯一見ることができると言われている湧水広場の「氷瀑」が知られていますがどうでしょうか?稲武観光協会のHPでは、【2020年の氷瀑状況・現在冷え込み待ち・まだ氷瀑出来ていません。暖冬なので今年はまだまだ】とありました。

暖冬・雪不足等 異常気象の我々の生活にかかる影響は大きいですね。
2020年の夏も暑くなりそうです。皆さま、体調管理にご留意ください。
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