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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/23 

Vol.90  「ピクトグラム」

執筆 院長 小林真哉

当院の看護部は例年この時期に看護研究の発表会を行います。
各部署で代表チームが日ごろの看護・介護の中での気付きをテーマにプレゼンテーション・論文制作をします。
なかなか慣れない作業ですが皆、一生懸命頑張っています。
このような試みが日ごろの看護・介護にフィードバックされ、より利用者さんに対する〝想う医療〟につながるものと思っています。
私自身は、コメンテーターとして参加させていただいていますが、その会がつい先日開催されました。
ユニークないい発表が4題ありました。
今日のコラムのお題は、患者さんの転倒防止にかかわる標識・表示:医療看護支援ピクトグラムからインスピレーションを得たコラムです。

皆さん、ピクトグラムをご存じですか?名称は別として、トイレのマークや非常口のマークのようにシンプルな図で表現され直感的に内容を伝えるサインのことです。
その中に医療看護支援ピクトグラム:患者様の状態について情報共有するためのコミュニケーションツールがあり、見やすい場所に、わかりやすい図記号で、患者様の状態や制限事項などを表示し安全かつ効率的な業務の支援に役立つものです。
発表はその効果についての興味深い内容でした。

そこから現代のピクトグラムそのものを少し掘り下げてみました。
発祥は前回の東京オリンピックにあります。1964年に美術評論家の勝見勝さんが国内外の来訪者に施設や設備を視覚的に理解してもらうためのツールとして、家紋に着想を得て若手デザイナーらと生み出した39種類の施設シンボルです。
そして今年のオリンピックでは、ピクトグラムが動き出すそうです。
「東京2020動くスポーツピクトグラム」では、スポーツ競技を表現するピクトグラムを、オリンピックで33競技50種類、パラリンピックでは22競技23種類を用意するそうです。
イメージも湧きとても臨場感があり楽しそうですね。まさに、AIの時代なのでしょうか。

皆様も足助病院にお見舞いに来られた際は、患者様のベットサイド・枕元等をご覧ください。
当院の医療安全の職員を中心として工夫されたピクトグラムが掲示されています。

※ちなみに足助病院のピクトグラムはまだ? 動きませんのでご留意ください。
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