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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/03/26 

Vol.91  「自己相対化」

執筆 院長 小林真哉

自己相対化・・・なんとなく難しい言葉ですね。
自分を客観視すること自分を客体化して大勢の中の一人としてみることです。主観的な自分と客観的な自分を一致させることです。
それにしてもイメージすることが難しいですね。

昔、大学に勤務していた時に上司の先生に大きな仕事を任せていただいたことがあります。
自分なりには頑張っていましたがその重責が担いきれないかなと、『僕には荷が重いです』と弱音を吐いたことがあります。
その時の上司の言葉を思い出します。『いや・・・君ならできるよ。君の能力の評価は君自身が決めるのではないのだよ。他人が決めるのだよ』と諭されました。
今思うとこれは、一つの自己相対化なのではないだろうかと。
自分に対する評価が➀自分>他人、②自分<他人の二つのパターンがありますね。
➀の場合の適切な言葉は謙虚になることですね。②の場合は日々是精進なのでしょうか。
昔、『ポストが人を作る』とも聞きました。社会に出て皆、年を重ねると共に権限が増しポストが上がっていきます。(給料はあまり上がらない時代になりましたが・・・)若いころは➀のケースが多いですね。(私はまさにそのケースで、イライラしていましたね。)典型的なのは『自分はこんなにできるのに、頑張っているのに評価が・・・』

まあ、よく聞くことですね。そして、成長の証でもありますが年を重ねると②のケースが出てきます。
まさにその時にこそ更なる努力・精進が大切なのではないでしょうか。
私は、今②のステージに立っています。
第9代足助病院長としての客観的評価に少しでも近づけるように日々努力を怠らないようにと気を引きしめるきっかけになった『自己相対化』でした。
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