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足助病院コラム

Asuke Hospital column

2020/04/16 

Vol.97  「花冷え」

執筆 院長 小林真哉

足助病院へ向かう巴川沿いの桜はもう葉桜の状態です。
満開の花見を存分に味わえない未だかつて経験したことにない春になりましたが、車内から見る桜にひと時の安らぎを覚えた方も多いと思います。
現在日本は初めて経験する非常事態宣言下の状況です。
皆様におかれましては、自らの健康に留意して人を想い、自宅で心身ともに安寧に過ごしていただきたいと思います。
我々足助病院職員も医療従事者としての自覚・使命を胸に粛々と業務を行っています。
私自身は、日々彼らの元気と勇気に後押しされ組織の先頭に立ち歩んでいます。
そんな中、朝起きて外に出るとピンと張りつめた空気、快晴の青空に身が引き締まります。

今日のコラムはまだまだ寒さを感じるそんな外気温についてです。
病院に向かう車外温度は6℃を指していて外来の患者さんは相変わらず厚着で来院されています。所謂、寒の戻りで〝花冷え〟の状態です。
2020月4月14日の気象庁の短期予報解説資料には
『東日本の 500hPa5400m には -21℃以下の寒気を伴った寒冷渦 があって北東に移動。 関東の東に 前線を伴った発達中の低気圧が あって北東進。北日本や東日本は 15 日は、トラフに伴って上空 500hPa に-27℃以下の寒気が流入、日中の昇温の影響も 加わって大気の状態が不安定となり、局地的に対流雲が発達して雷の発生するおそれがあるので留意。』
とありました。むむ、何となくわかるのは、寒い空気があって低気圧が来て天気が悪くなるわけかということですかね。

春には移動性高気圧と低気圧が1週間ごとに日本列島を通過します。
そのため、晴れたり曇ったり、雨になったりと天候が不順になるわけです。
その時期が桜の満開から葉桜になる、2週間ほどに来るわけで、その時期に強風が吹き、花が散り冷え込むわけです。
でも、皆さん! そのあとにはうららかな春がやってきます。
〝花冷え〟は寒さを表す言葉ですが、暖かな春への【希望】を含む言葉なのです。
今、全世界にコロナウイルスの嵐が吹き荒れ、人々の生活・経済・心・・・・・様々な事象に冷え込みをもたらしています。
しかしながら、私たちには必ずうららかな希望の春がやってきます。
皆さま、一致団結してこの未曽有の危機を乗り越えましょう。
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