診療科・部門紹介
Specialty
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診療放射線室では、X線・磁気を用いて検査を行っており、高次医療機関と変わらない質の高い画像情報を、少ない待ち時間で患者さんへ提供することを心がけております。
近年、放射線の身体への影響が心配されていますが、当院では医療被ばく低減施設認定を取得し、医療被ばくの低減・管理に努め、 「安全、安心、満足の医療」を目指して、患者さんのお役に立てるように努めています。女性技師長をリーダーとして、 「細やかな配慮のできる診療放射線室」を目標に、また、病院内に留まらず様々な情報を地域の皆様に発信して参りたいと考えております。
一般撮影とは、いわゆるレントゲンのことです。レントゲン博士が発見したと言われるX腺を利用していることから、レントゲン検査と呼ばれることもあります。
一般撮影室は胸部・腹部・全身の骨などをX線を利用して撮影します。画像は全てデジタル化され、モニターによる診断を行っています。
CT(Computed Tomography)検査はX線を使って身体の断面を撮影します。CT装置の高性能化に伴い以前より低い放射線量での検査が可能となりました。一度の撮影で厚さ0.5㎜の細かな画像から任意の断面図を作成し、体内の様々な病巣を発見することができます。
さらに、病気の箇所を明確にするために造影剤という薬剤を血管内に注入しながら撮影したり、撮影した画像を3D画像化することで、診療の補助に役立てています。
MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)検査は、強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力で身体の臓器や血管を撮影する検査です。頭部・脊椎・血管系・四肢・腹部・前立腺・子宮などの部位では特に優れた画像診断を行うことができます。
MRI検査は放射線を使用しないため被ばくの心配はありませんが、撮影時に磁石が振動する事でとても大きな音が鳴ります。検査時間は検査部位によりますが10分~40分程です。長い時間安静にしている必要がありますが、職員が近くにいますのでご安心ください。
マンモグラフィの撮影および読影は、検査機器の性能や医師の技量に左右されますが、足助病院では女性のマンモグラフィ撮影認定技師が撮影・読影補助を行い、マンモグラフィ読影認定医師がダブルチェック(二重読影)をしています。
マンモグラフィ検査は検診マンモグラフィ撮影認定技師(すべて女性技師)が対応しています。
* 痛み軽減のアドバイス
月経前は乳房が張っており、痛みが強くなってしまうことがあるため、避けられるのであれば時期をずらすと良いです。
また、リラックスして検査を受けるだけでも、痛みは和らぎますので、なるべく力を抜いて検査しましょう。
※ 実際の検査では、上半身も服を脱いで頂きます
X線を用いて、レントゲン画像を動画としてリアルタイムに観察することができます。当院では胃のバリウム検査や、骨密度検査、内視鏡的処置など様々な検査・治療を行っています。
< 当院で行われる主な検査 >
● 骨密度検査(SONIALVISION G4のみ)
骨粗しょう症の診断の為の骨密度を測定します。骨折のリスクをよく反映する部位であるため足助病院では腰椎と股関節(大腿骨頚部)で測定を行います。
● 胃十二指腸(バリウム)検査
発泡剤(炭酸)で胃を膨らまし、バリウム(造影剤)を飲んだ状態で胃を撮影していきます。食道・胃・十二指腸を確認しポリープ、隆起、陥凹、潰瘍などを確認することができます。
主に検診受検者さんに対してこの検査を行っています。
放射線科では、医療被ばくに関する相談や、被ばく線量の開示を受け付けています。
○ 受付時間:診療日の月曜~金曜日 13:00~16:00
○ 対応者 :放射線管理士(被ばくに関する専門資格取得者)
お気軽に放射線科受付までお越しください。
● 医療被ばくとは?
(1) 放射線診断(治療)を受ける患者の被ばく
(2) 放射線診断を受ける患者を介助する家族などの個人が承知の上で
自発的に受ける被ばく
(3) 医学関連の研究で志願者(ボランティア)が受ける被ばく
*医療被ばくには患者が受ける利益が存在するため線量限度がありません。
< 私たちが受けた被ばく相談の一部を紹介します >
● 一般撮影で多い相談
Q1.
つい最近もレントゲン撮影を撮りました、体への影響が心配です。
A1.
放射線の影響が身体に現れる放射線量はおよそ100mSvからと言われています。
足助病院の一般撮影で使用している放射線量はおよそ、 胸部:0.038mSv、腹部:0.428mSv なので身体への影響はほぼ無いと考えられます。
また、放射線の影響は時間が経つにつれて修復されるため、日を跨いだ放射線の影響はないと考えられます。
● CTで多い相談
Q2.
CTの検査は放射線被ばくが多いと聞いて心配です。
A2.
放射線の影響が身体に現れる放射線量はおよそ100mSvからと言われています。
確かにCT検査は足助病院の検査の中では最も被ばくする可能性のある検査です。
しかし、足助病院で使用している放射線量はおよそ、頭部:1.82mSv、胸部:7.91mSv、腹部:12.27mSvなので身体への影響はほぼ無いと考えられます。
● MRIで多い相談
Q3.
CT検査とMRI検査は何が違うのですか?
A3.
CT検査は放射線を使用するので被ばくしますが、MRIは磁石の力を利用するので被ばくしません。
短時間で検査が終了するCT検査と比べると、MRI検査は長時間検査部位を静止している必要があり、うるさい音が鳴ります。
患者さんの症状や疑わしい病変によって、医師の判断で検査が選択されます。
Q4.
どうして大きな音が鳴るのですか?
A4.
MRI検査は、強い磁場とラジオ派の作用で人体を構成している水分(水素原子)の情報を画像化しています。
この際、装置に大きな力が加わり音が発生します。MRI検査の音のほとんどはこの音で一般的に綺麗な画像が得られる磁場の強い装置ほど音は大きくなります。
その他、被ばくについてわからないことがあれば、気軽にスタッフに尋ねてください。
● 医療被ばく低減施設認定 第72号
「安心できる放射線診療」を患者さんへ提供するため、公益社団法人日本放射線技師会が認定するもの
● マンモグラフィ検診施設画像認定
日本乳がん検診精度管理中央機構によって、乳房撮影の画質・ポジショニング、品質管理、被ばく線量の
全ての基準を満たしたとされる施設のみに与えられる資格のこと
放射線機器管理士(日本放射線技師会)
放射線管理士(日本放射線技師会)
胃がんX線検診読影部門B資格(日本消化器がん検診精度管理評価機構)
胃がん検診専門技師(日本消化器がん検診学会)
骨粗しょう症マネージャー(日本骨粗鬆症学会)
検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師(日本乳がん検診精度管理中央機構)
ピンクリボンアドバイザー(認定NPO法人乳房健康研究会)